先日、偉大な霊長類学者であり環境活動家でり、シューマッハ・カレッジの講師もしてくれたジェーン・グドールさんが亡くなりました。彼女は、「人間は自然とは別の存在」という西洋的な考え方が、「人間も自然の一部である」という認識へと変わっていく過程で、大きな影響を与えた人物です。そのため、彼女の死は欧米のメディアでも大きく取り上げられています。
そんな彼女が生前に語った、あるインタビューの内容が世界中で話題になっています。
それは、「イーロン・マスクが開発している宇宙船に、トランプ、習近平、プーチン、ネタニヤフを乗せて地球の外に送り出したい」という発言。かなり衝撃的な言葉ですが、もちろんこれは単なる政治的批判や排除の意図ではありません。自然界を深く理解していた彼女だからこそ、この言葉にはもっと根本的で強いメッセージが込められていたのではないかと感じています。
地球上のすべての生命は、互いに依存し合い、調和を保ちながら生きています。その営みは壮大なネットワークとなって、地球全体を支えています。このネットワークの中には、「自分の利益だけを優先する存在」はいません。生命は、他者と調和できるように進化してきたからこそ、今の地球があるのです。だからこそ、「調和して生きること」は、地球で生きるための黄金律であり、絶対的な条件。これは、自然界の摂理とも言えるものです。
もしこの摂理に反する存在が現れたらどうなるでしょうか?
その生命は、地球のネットワークに適応できずに死滅するか、あるいはネットワークそのものを破壊してしまう可能性があります。これは、私たちの体における「がん細胞」と似ています。がん細胞は、体の調和を乱し、最終的には命を脅かします。
気候変動が深刻化し、生物多様性が急速に失われている今、ジェーン・グドールが宇宙船の話を持ち出したのは、地球のネットワークが壊れてしまう未来を避けたいという、強い警鐘だったのではないでしょうか。
https://thehill.com/blogs/in-the-know/5540067-jane-goodall-trump-xi-musk-space/
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