2011.10.26 14:17リージョナル通貨 ~ 新たな地域通貨の時代へ1990年代後半のこと、日本でも先見性のある方たちが、欧米を中心に広まっていた地域通貨に関心をよせ、自分達の地域で果敢に地域通貨を立ち上げられました。最も早かった地域通貨が、安曇野のシャロムヒュッテの臼井さんがされたハートマネー、それに、八ヶ岳西麓の原村で風の森さんらが立ち上げられた地域通貨などでした。少し遅れて八ヶ岳南麓の大福帳などがつづき、その後、2000年代に入って、地域にお金がとどまり、お金が外部に流出させずに、地域内で循環させるようにすれば、地域経済の再活性化の追い風になるだろうと、ほとんどどの街にも、何らかの形で地域通貨ができました。地域通貨の登場は、お金と地域経済に対する私たちの概念を大きく変えてくれました。その点だけでも、大きな功績があ...
2011.10.19 11:35Grow Small, Think BeautifulGrow Small, Think Beautifulは、世界がこれから、25年程度をかけて行きつく、着地点を表現している言葉でしょう。これは、シューマッハカレッジに関わる面々が、世界が直面している危機に対して、それをどのように解決し、いかなる新たな社会を作っていくかの議論を収録した、シューマッハカレッジが、この20年間の集大成として、このほど初めて出版した本のタイトルです。Floris Booksシューマッハカレッジと、それに関わる人たちの特徴は、ホリスティックな視点で自然生態系をとらえなおし、エコロジカルな視点から、自然界と人間界とが一貫性をもった未来社会を、考えていることにあります。少し、そのあたりを簡単に説明しておきます。そもそも地球生命系は、...
2011.10.06 12:12Occupy Wall Street ~ その意味、その背景ウォールストリート、つまり世界を牛耳る金融界を相手に、Occupy Wall Streetの運動は1万人規模となり、ロサンゼルス、その他の都市へと伝播しつつあります。一般のメディアは、あたかも、失業や賃金格差に不満のある人々が、巨万の報酬を手にする金融界に対して抵抗運動を起こしている、かのように報道していますが、実はそんな単純な動機の運動ではありません。さすがに、真摯な姿勢での報道に定評のある、Cristian Science Monitorだけは、今回の運動の要因は複雑であり、どのメディアも明確に伝えきれていないと、正直に記しています。Occupy Wall Street運動のベースにあると言われているのが、かつてシューマッハカレッジの講師も務め、映...