2013.04.09 14:31始まっている未来 ~ 新しい経済学は可能か 宇沢弘文・内橋克人岩波書店世界的に高く評価されている経済学者の一人である宇沢弘文さんが、「始まっている未来」という内橋克人さんとの対談本の中で、新自由主義は「経済学とはいえない一種の信念」と評しておられます。フリードリッヒ・ハイエク、ミルトン・フリードマン、ラリー・サマーズ、日本で言えば浜田 宏一氏や竹中平蔵氏らが、新自由主義の代表的な経済学者と言われています。ミルトン・フリードマンと同じ時期にシカゴ大学におられた宇沢先生は、フリードマンの発言に憤慨することが多かったとのことです。「資本主義の世界では儲けを得る機会に儲けるのが紳士の定義だ。儲ける機会があるのに儲けようとしないのは紳士とはいえない。」「麻薬をやる人は、麻薬をやったときの快楽と、麻薬中毒になったときの苦しみ...