生き残る会社と、生き残れない会社




八ヶ岳は連日、最低気温がマイナス10度近くまで下がり、
夜は結構冷え込みます。ですが、北海道やロシア、中国内陸部に比べると、
ずっと暖かい温度と思えば、寒いなんて言ってはいられません。

さて、経済評論家の藤原直哉さんの最新のレポートに、
次のようなコメントが出ていました。

金融危機を発端とした経済低迷について、
経営者によって受け止め方が、
まるで違うのに驚かされるというのです。

以前からこういう事態が来ることを勉強されていた方は、
非常に冷静に、いま何が起こりつつあるかを理解されておられ、
これからどうすべきか、どのように攻めていくかを、
既に考えておられるとのことでした。

一方、いままで官僚、政治家、大手メディアや、
それに担ぎ出された評論家の言うことを鵜呑みにしていた経営者は、
どのようにしてよいかわからない状態になっており、
こういった経営者は、うかうかしていると、
次の経済変動の波に飲まれてしまうだろう、
といった趣旨のことが書かれていました。

わたしも同じ印象をもっています。
この世界的な経済不況を契機に、
人々の消費に対する考え方が変わり、
これまでのような無駄な買い物も多かった、
大量生産大量消費の傾向は少なくなると考えられます。
従って、どんなに景気対策を行っても、決して過去のような経済には戻ることはないでしょう。

そういった世界で、企業がお客様に受け入れてもらうためには、
一社一社の顧客、或いは、リテールであれば個人個人を、
本当によく分析して、お互いのコミュニケーションを大事にしながら、
いかに相手を幸せに出来るかを探ることが大事です。

このとき一番大事なのは、
何が本当に幸せなのか、幸せになるために必要なものは何なのか、
を感じ取ることの出来るマインドだと思います。
ある意味で、これまでと違った
経営者、ビジネスマンの資質が問われることになります。

ですから、これからのビジネスは、
金儲け目的では絶対に生き残れません。
本当に心ある仕事をして、
それが商品やサービスに具現化している場合にのみ、
その会社はお客様に受け入れられる時代に
本格的に入り始めたと思います。

藤原氏いわく、この大変革の時代に生き残れる会社は、
10社に1社くらいだろうとのことです。また、いま苦境の会社こそ、新しいチャンスにいち早く向かっていける、絶好の機会であると述べられています。

これから、古い考えの会社は消えていき、
新しい考えを持った会社がとって変わる。
社会の新陳代謝が進むのかもしれません。

政治もそうであってほしいものです・・・。

下は藤原直哉さんのHPです。藤原さんは、以前は渋谷の駅前に拠点を置かれていましたが、それを小田原に移し、さらに長野県の遠山郷でロハスをテーマにした活動を始められています。今、注目すべき人かと思います。
藤原事務所

Think Beautiful

未来に残したいリジェネラティブな社会づくりを考える

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