心に響く現代美術



愛知県岡崎市で現代美術を専門にしているギャラリー、
Masayoshi Suzuki Galleryの鈴木正義さんから、
2月からの展示のご案内をいただきました。


2/6 - 3/10まで

今回の展示は平田五郎さん。
自然とスピリチュアリティーとを深く探った作品を作られている方のようです。
上の作品は、平田さん自身がアラスカを旅しながら、
現地の素材を集めて作り上げた作品群の一つです。

この作品はアラスカのネイティブ・インディアンのワタリガラスの神話をモチーフにしたものだそうです。

(パンフレットより)
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アラスカに伝わる神話によれば、
最初世界は果てしなく水面が広がる単調な世界で、
退屈してしまった父なるワタリガラスが、
水中に泥を落として最初の陸地を作った。
それはすぐに広がり、
新しい場所を見ようと彼は飛び立った。
長い旅行の途上、
彼は最初の人間を呼び出し、
全ての川と湖をもたらし、
暗かった世界に光を取り戻した。
ある神話によれば、
その光は幾重にも内側へと連なる、
入れ子状の箱に入れられ、
最も奥の10番目の箱の中から、
白く輝く光の球が現れる。
高い山の上から、
彼が投げ上げた光は、
空にとどまり、
月となった。

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どうやら、アラスカ版の
神なるワタリガラスによる地球創生の話のようですが、
10の入れ子状の箱といった表現など、
さりげなく、深遠なる宇宙のしくみを伝えている神話です。

彼の作品は、
自然の中でのインスタレーションをするアーティストとして知られる、
Andy Goldsworthyにも共通するものを感じます。
Goldsworthyの作品も、シンプルな造形にもかかわらず、
本当に見る人を引き込む力があります。



現代美術というと以前に比べると人気が出てきた感じがしますが、
1990年代から、現代美術やクラッシック音楽などの、
芸術文化の振興に、市民の立場から貢献しようという、
活動をされていたのが、「芸術振興市民の会
という集まりです。
山本修造さんが中心になって組織され、
とても充実した活動をされています。
かつて、戸倉さんの紹介で、
私も東京にいるときに参加させていただいていました。
もし、関東地方におられる方で、ご興味のある方は、
是非、応援していただければと思います。

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