八ヶ岳は4月に入ってから、
暖かくなったり、寒くなったりを繰り返し、
昨日から今朝にかけては、
ミゾレまじりの雨が降り、
ストーブをたいていました。
しかし、草木はぐんぐんと緑を増してきて、
様々な花が咲き、にわかに八ヶ岳は賑やかになってきています。
さて、
八ヶ岳にいると、音楽はほとんど聴きません。
聴きたくなくなるのです。
静寂と自然の音に囲まれているほうが、
はるかに幸せなのです。
不思議なのは、街にでると、
逆に、音楽が必要になってきます。
四角い建物に囲まれ、
人工の音の中ですごしていると、
音楽がどうしても恋しくなってきます。
今の時期、最も好きなのは、
コープランドの「アパラチアの春」。
八ヶ岳の今の風景を表現するには、
この曲が一番ふさわしいかもしれません。
この曲に最初に出会ったのは14年くらい前。
「芸術振興市民の会」というボランティア活動で、
新日本フィルハーモニーの支援会員の方々に、
リハーサル風景を無料で公開し、
その後にワインや軽食を楽しみながら、
団員との交流を行うイベントでのことでした。
その時の指揮は小沢征爾さん、
そして曲目のひとつが「アパラチアの春」でした。
リハーサル会場の裏側で、
私は交流会の会場準備を手伝いながら、
この曲を聴いていました。
アパラチア山脈の春の美しい風景の中に、
まるで自分がいるかのように感じるメロディーに、
とても引きつけられたのを覚えています。
関東地方にお住まいで、
芸術の振興に関心のある方がおられましたら、
是非、「芸術振興市民の会」をご支援ください。
15年近くにわたり、
とても充実した活動をされている会です。
私も参加させていただいて、
その活動自体も芸術活動の一環であることを実感できる、
とても有意義な時間をすごさせていただきました。
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