ヘレナの講演録



一月ほど前でしょうか。

あるメーリングリストで、
辻信一さんがお薦め下さった冊子です。

私も読みましたが、
とても良い冊子と思います。

特に、
冒頭のヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんの講演録は、
問題点が良くまとめられ、
そして、それに対する解決策も、
簡潔に整理されて述べられていて、
感嘆符がつくくらい、
よい講演録でした。

こんなにわかりやすく、
しかも説得力に満ちた話ができるのは、
流石にヘレナです。

地に足のついた考察と、
それを纏め上げ、表現する力は、
やはり稀有な才能かもしれません。

これだけ上手くまとまった話を読んでいると、
私のブログなんか、
書くのを止めてしまいたくなるくらいです。

特に、いま私が一番共感したのは、
学校教育のこと。

学年別に集められ、
一括して教えられる旧西洋式の学校教育。
今や世界中のスタンダードになりました。
しかし、子供は上の子、大人を真似て育つもの。
また、一人ひとりの子供の学ぶスピードや、
学んでいく順番は異なります。

子供を強制的に同年齢の集団に収容し、
一律に教育するシステムは、
子供の競争意識、劣等感を増幅し、
子供が自発的に学ぶ気力をそぐなど、
子供の自然な健全な成長を阻害するとのこと。
実は、自然の理から遠く離れた、
不自然な制度となっているのです。

むしろ、より多様な年齢の子供が、
ともに生活し、学ぶ環境。
そして、生活に密着したことから学んでいくという、
そういった教育制度が必要です。

私の子供も来年から小学校。
どこの小学校に行かせるか悩むところですが、
先日、夫婦で話し合って、
今のところ行かせるつもりをしているのは、
少し離れたところにある、
統廃合すれすれの高原の小さな小学校。

文部科学省が押し付ける勉強は、
ほどほどで良いから、
自分の興味、関心の向く方向に、
探究心を全開させて学んでいってもらえればと思います。
きっとそれのほうが、
自分の人生を生き抜く上で必要な能力が、
確実に身につくはずです。
また、
行きたい大学に行けるだけの十分な基礎能力も、
効果的に養えるのではないかと思います。

自分が歩んできた、
あまりに無駄とストレスの多かった学校教育は、
自分の子供に体験させたくありません。

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