理想と現実の狭間で

TAO塾の波多野さんの言葉を借りるならば、
(先日、リンクを貼るのを忘れていました。
 是非、お立ち寄りください。
 アンドリュー・ワイルさんをはじめ、
 国内外の著名な人たちも、ここを訪れています。)

私は、どちらかというと、
「濃い」自然派の一人であり、
大自然(宇宙)の摂理(本質)との協調(愛)のなかに、
健康な生活と、健全な社会づくりの基礎があるという、
考え方を基本にしており、
そこに、一つの未来社会のあり方の理想を抱いています。

しかし、「濃い」人たちと会うと、
時々、気になることがあります。
こうすべきだとか、
これはいけない、あれはいいけない、
これがいいんだ、あれは効く、
など、どこに根拠をもっているのかわからない上に、
そういった自論を延々と展開する人が、
このところ、結構、増えてきている感じがするのです。

私たちは、理想と現実の狭間で、
今の現実を、
いかに理想に近づけていくかについて、
現実的、実際的な解法でもって、
取り組んでいかなければなりません。

それには「濃い」ままでは、
なかなか現実的な解法には結びつきません。

周囲の人々の考え方も尊重しなくてはなりませんし、
貨幣経済の中での活動である限り、
経済的な観点からも成り立つ事業にしなくてはなりません。
そのためには、
自分が実現したいと思っている理想をぐっと我慢し、
全体がベストな状態で先に進んでいけるように、
今の時代にあわせた解法を探る作業が必要です。

既存の世界を否定し、
自分の理想に邁進するのは、
それは行き過ぎたエゴにもなりますし、
他人への押し付けは、一種の暴力でもあります。
また、自分が思っている理想にも、
人間である限り、必ず誤謬が含まれています。
それを踏まえる謙虚さも必要です。

理想を現実に落としこんでいく仕事をしている私にとって、
理想と現実の狭間のどこにラインを決めて、
理想を落とし込むかは、
毎日の仕事で直面する作業であり、
ある意味、仕事の中で最も重要なステップでもあるのです。

Think Beautiful

未来に残したいリジェネラティブな社会づくりを考える

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