呼吸する経済

その昔、
シューマッハカレッジの瞑想室で、
瞑想のために呼吸を整えようとしていた時に、
ふと気づいたことがありました。

それは、世の中の経済というもの、
特にお金の流れというものは、
私たちが、息を吸い、
吸った分だけ吐き出すといった、
この呼吸と同じでなければならないということでした。

皆が、必要な分だけ吸い、
それをきちんと吐き出していれば、
空気もお金も、
人々の間で循環し続けます。
それは、貧困とは無縁の社会の基盤になります。

現在の社会では、
息を吸いすぎる人が沢山います。
その為に、息を吸おうと努力しても、
息が十分に吸えない人が沢山出てきてしまうわけです。
世の中のお金が、極端に偏在してしまっているのです。

息を吸いすぎているのは、
米国型資本主義の制度をいいことに、
実質的な搾取を続ける経営者、株主。
既得権益を持った企業、
多くの下請けにコストダウンの要求を突きつけ、
自らの利益を最大化しようとしている大企業。
それに、無駄な税金を使い、
また、余ったお金を隠し持っている、
諸官庁とその配下法人もそうでしょう。

グローバルな視点では、
地球の貴重な共有資源である石油を利権化し、
世界中から巨額のお金を集めている、
オイルマネーもそうですし、
いまだに残る王族、貴族、大富豪もそうかもしれません。

一般庶民のお金が、
彼らに吸い取られるような仕組みが、
今の経済には、しっかりと仕組まれているのです。
経済全体を見ると、上手く呼吸できずに、
喘息をおこしている状態と言えるでしょう。

もし皆が、ふつうに息をするのと同じような、
お金の流れや経済に変えたいと思ったならば、
そうとなったら、
それは意外に簡単なものだろうと思います。

それには、一旦、金融封鎖を行い、
新たなお金とルールを導入するだけです。
そのルールは、○○経済学者や金融の専門家でないと、
言及が許されないような今のシステムとは大きく違い、
だれでも、問題点があれば直感的にわかるような、
地域通貨のような、
いたってシンプルなものでしょう。

きちんと事前の準備ができていれば、
一昼夜で社会は大きく変わることができるでしょう。
金融封鎖と新通貨導入は、
日本でも戦後に行われていますし、
世界中に同じ様な事例は山ほどあるはずです。

「皆の合意が・・・」得られるはずはない、
と思われる方も多いかと思いますが、
私は、今の人々の心のあり方の変化が、
加速度的に進んでいる現状を鑑みると、
それは、遠い未来ではなく、
私たちが生きている間に起こりそうな気がします。

呼吸をするのと同じような、
お金の流れと経済の構築は、
大自然の摂理と一致する、
人類のあるべき社会進化の、
大事なステップとなるはずです。

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未来に残したいリジェネラティブな社会づくりを考える

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