美しい八ヶ岳の秋に想う

いま八ヶ岳は秋の最後の時期となり、
カラマツ林の近くでは、
黄金色になったカラマツの小さな葉が、
まるで小雪が降るようにひらひらと舞い、
一面に黄金色のじゅうたんが広がっています。

今年の八ヶ岳の生命の息吹は、この黄金色で終わり、
来年の4月に、美しい緑色の新芽が出て、
再び生命の息吹がよみがえるまでの5ヶ月のあいだ、
凛とした寒さの中に、
澄み切った空と、白い大地と、黒い木立の、
美しいコントラストが広がる冬が訪れます。

自然はこんなにも美しいのに、
何故、人間の社会は、
こんなに歪んでいるのでしょうか。
自然というお手本が、
こんなにも身近にあるのに、
何故、人間は自然の摂理と一致した生き方が、
出来ないのでしょうか。

人間が自然の智恵から離れていって、
自分自身の本当の姿が見えなくなってしまい、
既に何千年の歴史を経てきたわけですが、
その何千年もの長い時間の中で、
人間は、自然と調和して生きていく道を再発見し、
そういった文化と社会を作り、
子孫に継承していくことが、
どうしてできなかったのでしょうか。

この人類の歴史の意味が、
時として、分からなくなることがあります。
きっと、そこには、
神が仕組んだ、
とても深遠な意味が隠されているのでしょうけれども、
でも、こんなにも長大な道草をしながら、
数え切れないほどの戦いや、沢山の涙を流してまで、
自分探しをしなくても良かったのにと、
もっと出来ることはあったのではないかと、
思うのですが。

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未来に残したいリジェネラティブな社会づくりを考える

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