日本の民主主義はどこへ行く?


この頃、進み始めたと思った時計の針が、
いつのまにか後退しているような出来事が続きます。

自然エネルギーの方向に進むと見られた米国でも、
シェールガスブームで、省エネなどどこ吹く風。

日本でも政治、経済のあらゆるところで、
過去の亡霊が現れて暴れているかのような状況が、
展開されています。

今日は、こんなことがあってよいのだろうかと、
目を疑うような記事。

「中環審「脱原発派」の就任取り消し」朝日新聞

環境大臣の諮問機関である中央環境審議会の委員から、
原発に慎重な人達が除かれるとのこと。

権力を持つ者が反対意見を持つ者を排除し、
強引に意図する方向に政策を決めてしまうという、
あるべき社会には許されないこと。
遥か昔、約70年も前に、東条英機が行ったことと同じです。
野田前首相あたりから、官僚と政治家がタグを組んでの横暴な政治が目立ちます。

これでは日本は世界に取り残されるどころか、
20世紀以前の状態に逆戻りしようとしています。

いま日本は、
国政のみならず、地方においても、
ものごとが密室で決まってしまいます。

情報を隠して、裏で決めてしまうのではなく、
情報のオープン化と政策決定の透明性を確保することは、
真の民主主義を実現する上でとても大事なことだと思います。
また意見を異にする人たちの話を聞くことこそ、
自分たちの過ちを少なくすために不可欠なことです。
ですから、
しっかりといろいろな意見の人が、
話し合いに参加することこそ大事です。
政治だけではありません。
あらゆる組織においても大事です。

裏で決めることは、
権力者にとっては都合の良い事ですが、
その影響を受ける大多数の者にとっては、
国や組織に対する信頼を失い、貢献意欲を減退させる原因となります。

まずは、
この不完全な日本の民主主義の問題に、
より多くの方がおかしいと気付くことが必要でしょう。
そして、利権を優先する政治家を国会に送り込むことを、
やめていかなくてはいけません。

自分が死ぬまでに真の民主主義は実現するのでしょうか・・・
いや、実現しなければなりません。

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