森の中で成長するこどもたち


このところ2日おきに天候が変わるサイクルとなっているようだ。
おとといに降った雪は日陰のところを残して、半分以上は融けていった。



今日も朝から、色を塗ったように青々とした空が広がった。
まさに八ヶ岳南麓の典型的な冬の姿である。

近くにあるKEEP協会のヨハネ保育園では、
KEEP協会に勤める自然レンジャーの小西さんという方が、
月に2度程度、広大な清里の森の中に子供たちをつれていって、
一日中、遊ばせてくれるプログラムを行っている。

自然の森の中でこどもたちは、
先生に何をするかと言われることなく、
ひたすら、自分の好きなことに集中して、
自然を相手に、まさに言葉通り、”夢中”になって自分の世界を紡ぎ出す。

極めて創造的な一日をすごすのである。

このような経験を経たこどもたちは、
小学校に上がると、
集中力に優れるばかりでなく、
積極性と好奇心とに富んだこどもに成長する傾向があるそうだ。

シュタイナーが言っている様に、
こども達は自分で自分の成長に必要なことを直感で知っているようだ。
特に7歳までのこどもにとっては、
大人が何かを強制したり、無理して知識を教えることは、
その自然な、あるべき成長を阻害してしまいかねない。

大人から見ると、こどもは不完全に見えるだろうが、
実際には、それは大きな間違いなのかもしれない。

こどもは、そばにいる大人以上に、自分に何が必要かを感じ取っている。

幼いこどもが示す表情や要求は、
大人の勝手な解釈や判断より、確かな指針となる。
こどもから発せられるサインを見極め、自然な成長を促してあげることこそ、
大人の大事な役目であり、社会の責任だろう。

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