八ヶ岳の標高1000メートルより上の地区は、
夜からの雪で、
風景は一面の銀世界。
そして、朝の道路は凍りつき、
冬本番の様相でした。
夕方になって何だか肌寒く、
今日は暖房の効きが悪いのかなと思ったら、
今の外の気温はマイナス7度。
しかも北西からの強い風が吹き付けています。
寒いはずです。
八ヶ岳の標高が1000メートル付近より上は、
かつては、ほとんど人は住まなかったところでしたが、
明治以降に切り開かれ、
先人たちの想像を絶する苦労を経て、
農地や牧草地となりました。
ここを開拓してきた人たちの時代は、
温暖化の今と違って、もっと寒かったはずです。
きっと隙間風の入る家に、簡素なストーブ、
といった生活だったに違いありません。
しかもコンビニもないし、宅配便もありません。
道も、舗装されていない、
細い一本道だったはずです。
なんだかんだと不満の渦巻く世の中ですが、
私たちは、かつてなく便利で、
豊かさを享受しています。
日本の大半の人の生活は、
中世の大国のお殿様の生活より、
はるかに快適な生活なのです。
私たちは今後も、
快適さと物質的な豊かさを、
最優先課題として、
ずっと追求し続けるのでしょうか。
多分、ほどほどに追求は続けるでしょうが、
最優先課題は変わるでしょう。
物質的な豊かさを求めた代償として失った、
心の豊かさを、
いま、早急に取り戻す必要があると思います。
いまも、世界の20%は、
極貧の状態に置かれていますが、
その一方で、資源や食料は、
地球上に余って捨てられるほど、
十分に生産されています。
なぜ、資源や食料、ついでにお金も、
不自然なほどに偏在しているのでしょうか。
それは、
お金に支配された権力構造と考え方が、
貧困と格差を作り出しているのです。
それは、インフルエンザのパンデミックのごとく、
世界の津々浦々に広がっているのです。
その構造から離脱し、対抗できる力は、
唯一、私たち一人ひとりの「選択」以外にありません。
日々の食品の選択から、政治家の選択まで、
それらを、権力構造とはむすびつかないものに変えることで、
権力構造の力を弱めていくことができるのです。
どちらを選ぶかというときに、
公平さ、やさしさ、寛容さ、
全体を見渡せる視野を持ち、
真の幸福とは何かを、
その人なりにしっかりと持っていないと、
正しい判断はできません。
それには、心の豊かさを取り戻すことが、
絶対に必要なのです。
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