変わるリーダーシップのあり方


昨日の記事で天外伺朗氏と岡田ジャパンの、
燃えるチーム作りについて触れましたが、
これからの会社経営や、
公共団体などの組織運営において、
とても大事なことを含んでいると思いますので、
すこし、詳しく書いておこうと思います。

天外氏は、この燃えている状態を、
「フロー状態」と述べられています。
氏の著書から、その「フロー状態」にはいっている、
チームメンバーの特徴をまとめてみたのが、
以下のものです。

①行為に集中している。
②浮き浮きとした高揚感を感じている。
③雑念がほとんど沸かない。
④時間概念が喪失している。
⑤自分自身の感覚も喪失している。
⑥何でも可能という感覚。自分に自信がある感覚がある。
⑦周囲との調和感、一体感がある。
⑧アイデアが湯水のように沸いてくる。
⑨どんな難問にもひるまず解決する。
⑩極めて短期間に偉業を達する。
⑪そして、運が良くなる。

私もプランナーの仕事をしていますが、
こういう状態を時々経験することがあるので、
氏の言われていることは良くわかります。

天外氏はこういった、
フロー状態に入るための条件を、
以下のようにまとめていらっしゃいます。

1)目標と能力とが程よくあっていること。

2)状況を自分自身で完全にコントロールできること。

3)行為に対して、関係者のすばやいフィードバックがあること。

4)内的動機に基づいて行動していること。

私は個人的に、
上記の2)は特に大事だと思います。

これは裏を返すと、
上司が、部下に対して完全に信頼を置き、
部下が行った行為の結果を、
完全無条件に受け入れなければならない、
ということを意味します。

その上司が中間管理職である場合には、
さらにその上の人からの、
プレッシャーがあることから、
本当に、捨て身で部下に任せることになります。

十分な準備と、環境整備を行うことも必要ですが、
結構な、度胸と、理解と、信念も、
同時に必要になってきます。

でも、万が一、これでこけても、
今の時代、殺されて、
命を奪われるわけではありません。

逆に、そのときの部下たちは、
自分を心から信頼してくれた人として、
一生にわたって、
慕ってくれ、
何かの時には、
それこそ捨て身になって、
協力してくれることでしょう。

そして、将来、
その部下だった人が、
自分のチームを持ったときには、
きっと同じように、
メンバーを信じて、
果敢に新しい創造へ邁進していくことでしょう。

いま、リーダーシップのあり方にも、
大きな変化が訪れようとしています。
このことに関しても、
近いうちに詳しく書きたいと思います。

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