チーフ・パフォーマンス・オフィサー CPO


私が小さかったころは、
日本の生産性は高いと教えられたような気がします。
しかし近年は、特にサービス業において、
アメリカにも劣る低生産なのだそうです。

今日はこれから、ある中小企業のための、
コンサルティングで出張なのですが、
そこでも業務の効率性は、
大きな取り組み課題となっています。

しかし、日本の非効率の原因の中には、
その企業だけでは解決できない要因もかなりあります。
その筆頭は、大手企業などが仕入先に課す業務です。
例えば、指定の納品書フォームや請求書フォームで、
提出するようになっています。
すると中小企業は、お客さんごとに、
それぞれの指定のフォームに記入しなければならず、
機械化は難しいため、
そのほとんどは手書きとなってしまいます。
すると、必然的に事務量が増え、
少し取引先が増えただけで、
事務専門の従業員が必要となってきます。

こういったことは、
地域の商工会や商工会議所が中心になって、
地域の統一のフォームを決め、
それを普及させていくのも良いかもしれません。

これ以外にも、共同配送や間接業務を共同化するなど、
地域の中小企業の業務効率化への支援は、
いろいろと考えられると思います。

今日のウォールストリートジャーナルを見ると、
オバマ次期大統領は、
経営コンサルティング会社マッキンゼーのディレクターを、
「連邦パフォーマンス管理責任者(CPO)」に指名して、
徹底した行政の効率化管理をしていくと出ていました。

是非、日本の行政にも導入してほしい制度です。
特に、予算さえ取れば、
税金を使い放題の中央官公庁の業務パフォーマンスは、
民間では考えられないほど低いと聞きます。

効率性ばかり求めすぎても、
何か他の大事なことが、
なおざりにされてしまうことも結構あります。
だから、あまりに性急に進めても良くありません。
ですが、自分で業務の効率化を、
常に改善していける人が増えるまでは、
各企業に、各地域に、各官公庁に、
専門的な分析や指導のできる、
CPOがいたほうがよさそうです。

さて、今夜未明の1時から、
オバマ大統領が経済対策に対しての、
緊急の演説を行うそうです。
就任前なのに、今の時点で演説をしなければならない程の、
重要な内容が話されるのでしょう。
ちょっと注目です。

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