悲観していると、悲観的な状況を引き寄せる


新雪の積もる木曽谷、雪の中を流れる河が美しい


今日、出張の帰りに通った名古屋では、
雨がしとしと降っていました。

中央線で木曽路に入り、
木曽福島を越えたあたりから、
雨は雪に変わり、
八ヶ岳にいたるまで雪景色は続きました。

今日、仕事で会った中小企業の経営者の方は、
以前から良く知っている方でしたが、
景気低迷と出口が見えない不安感とから、
これまでになく、表情が暗かったのが印象的でした。

昔からの長い付き合いの従業員をかかえ、
その家族をも支えなければならないプレッシャーは強いけれども、
中小企業では、
時代に合わせて、すぐに事業を転換するだけの、
資金も人材も余裕がありませんし、
何よりも、大手企業などの下請けであれば、
そういった自由さえ奪われている場合もあります。

私から、唯一、アドバイスめいたことが言えるとしたら、
とにかく、悲観することから、
意識的にでも離れることが必要だと思います。

引き寄せの法則とよく言われますが、
悲観していれば、悲観的な状況を引き寄せてしまいます。
自分が体験する現実も、
自分の意識や想念が作り出していると、
古くから、多くの書物に書かれています。

例えば、仏教には八正道というのがあり、
そこに、「正語」「正思」せよと書かれています。

私なりの解釈ですが、
常に正しく調和的な言葉を使うこと。
決して人を傷つける言葉は使わないこと。
常に自分を含めた世界全体の平和と調和を考えること。
といった戒めの言葉です。
これは、裏を返せば、自分が語ること、思っていることが、
現実を作ってしまうことを意味しているのだと思います。
だから、言葉や思いには十分注意しろということです。

私自身、これは真実だと思います。

特に近年、
自分の意識や想念が現実を作り出すという現象が、
以前に比べて、はっきりと、
しかもあまり時間がたたないうちに、
起こるようになってきたような気がします。
私もそれを何となく感じるようになってから、
自分の想いというものに、
注意をするようになりました。

いま悲観論に陥ることは、
自らその状況を創ろうとしているわけですから、
とても危険な行為と言ってよいでしょう。

経営者として、
最悪の状況を考慮に入れておくことは必須ですが、
あまり、その想いにとらわれることなく、
現状を打開すべく、前向きな計画や活動に、
全力を尽くすのが良いかと思います。

医師である父が、
「身体は常に正しく働いており、病気の症状は、不調和の原因に対して、身体が正しく反応した結果である」
とよく言うのですが、
この宇宙も同じように、
常に正しく働いているのだと思います。

正しく働いているからこそ、
私たちの想念によって、
イスラエルのガザをはじめとした悲劇が起こり、
その反対に、
人類愛を基本に考えるオバマ次期大統領が、
その経験の浅さを感じさせない、
圧倒的なリーダーシップをもって登場できたりするのだと思います。

私たちの目の前に出現する世界は、
私たちの想いの結果です。
言ってみれば「人類の通信簿」であり、
同時に「私自身の通信簿」でもある、
といっても良いかもしれません。

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