昨日の松本で開かれたホロトロピックネットワークin信州の記事の続きです。
ネットワークの主催者である天外さんが次のようなことも言われていました。
その昔に僧侶が地元の寺で、地域の人たちの世話をしていたのと同じように、これからの医療は、地域のセンターが、地域の健康保険の役割を担いつつ、地域の健康を守っていくことになるだろうとのことでした。
私も全くの同意見です。そもそも医療と言うのは、病気を治すのが第一義ではなく、病気にならないように指導・教育するのが本来の姿だと思います。地域の人々が健康でいるためには、その地域の事情に合わせた決め細やかな対応が必要です。国家単位の管理では絶対に無理です。地域の中で、地域による、地域のための医療制度が必要で、健康保険もその地域単位になるべきだと思います。その医療によって健康な人が増えれば、健康保険の利用も減り、現行制度のような日本の財政を圧迫するほどに膨れ上がる事態にはならないはずです。制度として持続維持可能なものになるのです。
現在の医療制度は、病人が増えなければ成り立たない制度です。さらに、日本の厚生省は、いまだに健康とは何か、病気はなぜなるのかといった見解を持ちません。そのために、いまの医師の養成は、病人がいることを前提に、病気のなおし方のことしか教えていません。従って、病気にならないための適切な方針を語れる医師や治療家が、絶対的に足りないばかりでなく、新しい医療に向かおうという機運さえ、医療関係者内部からは生まれてこないのです。
そういった状況の中でも、その矛盾に気づいて動き出されている稀有な医師のお一人が、今回のセミナーで話をされた鶴一子先生です。フラワーエッセンスを学ばれ、精力的に全国をまわって講演や指導をなさっています。鶴先生は、「患者が自分で治すことに気づくことが大切である」と、治療者側のみならず、患者側も、病気にならない生活の仕方や健康な心の持ち方を学び、万一、病気になった場合でも、それは自分の生き方の中に何か不調和があることに気づき、そこを自ら調和に向けて治していくことが大事であると語られました。
もうお一人が松本の在住のアム赤池先生。医者の家系に生まれたドイツ人で、30歳で日本に来られ、最初はドイツ文化センター内の診療所で現代医療をされていたそうです。その後、タイに行かれてエイズの末期医療に従事されました。そこで代替医療に接し、そして、多くの人が亡くなられる現場を見て、病気の本質とは何かについて深く探求するきっかけになったとのことでした。アム先生は、現代医学は病気を戦いの相手と見なして、病気に対して戦いをいどんでいるという過ちに気づかれ、それ以降、現代医学は止められたのだそうです。
アム先生いわく、エイズは、この地球の今の時代を代表する病気であるとのことでした。その問題とは、人間が、あまりに自分自身を大切にしていないこと、相手を大切にしていないこと、自然を大切にしていないことに起因しているのだそうです。エイズ患者の表情は独特なのだそうです。非常に物悲しい、希望を失った表情がとても特徴的なのだそうです。また、エイズ患者のオーラは、健康な人はオーラが自分の身体より大きいのが通常なのですが、それが自分の身体より小さくなっているそうです。
アム先生は、人に霊的、精神的にゆがみがあるときに、その他の状況と絡み合いながら、それが病気として表に出てくると表現されていました。従って、病気になった場合には、自分の内面を見直して、自分で責任もって治すことが大事であると話されていました。
アム先生はいま、代替医療を用いながら、地域の健康指導をされています。アム先生の理想の医療は「Rainbow Medicine」。現代医療のみの医療から、様々な療法を相手に合わせて用いていく医療に変わっていくことが必要とのことでした。
また最後に、会場の聴衆に対して、日本語にはとても良い言葉があり、それは日常的に頻繁に使っているものの、実際にはできていないことがありますねと言われました。それは、
「ご自愛ください」 = 「Love yourself」という言葉。
確かにそのとおりです。再認識させられました。
0コメント