ホリスティック・エコノミー 



まだその詳細は発表されていませんが、シューマッハカレッジが“MSc in Holistic Economies”という、経済を主体とした新しい大学院の修士過程を新設するようです。

開設以来11年目に入った“MSc in Holistic Science”は、どちらかというと、ホリスティクな視点、考え方と、地球生命系の基本システムとの理解に重点を置いていますが、シューマッハカレッジ自体がエコロジーやサステイナブル経済をテーマにしているためか、未来の経済、社会のあり方に興味をもって来る学生が結構多いこともあって、このような新たなコースが新設されることになったのだと思います。

実は私もその一人だったので、このコースがどのようなものになるのか、とても興味があります。

未来の経済システムは、今の非常に専門分化された経済システムとは違って、地域循環型で、金融も透明性の高く、一般の人でも行われていることの良し悪しがわかるシンプルなものになるのではと言われています。また、会社運営においても、株主資本主義から、ニーズに基づいたオーナシップ型に変わり、組織もピラミッド型から協調型組織へと変化し、これも、従来のように高度な管理スキルを必要とするものではなくなっていきます。従って、今のMBAのように、専門分化された様々な分野にわたってハードに勉強しなければならないほどの分量はないのではと思われます。

考えられるのは、きっとコースの前半のモジュール1、2は、既存のHolistic Scienceコースと共通で授業を行い、ホリスティックな考え方、地球生命系の理解に重点をおくのではと思います。それは、今後の地球環境と共生できる経済システム、会社組織を創るには、基本的に地球生命系の原理を理解していないとできないからです。モジュール3と修士論文が、その新しい経済の姿を学ぶ専門部分となるのではないかと推測します。

また、何か詳しいことが発表されたら、すぐに記事をアップしたいと思います。

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