先週あたりから、米国の金融をめぐって、
また動きが活発化しはじめている感じがします。
シティーバンクの国有化、AIGの経営不安の再燃、
それに反応した米国株価の急落。
一昨年のサブプライム問題の表面化を、オペラの前奏曲と例えるならば、
昨年のベアスターンズ、AIG、リーマンブラザースが第一幕。
そしてこれから、いよいよ「金融帝国の終焉」が決定的になる、
第二幕が始まるのでしょう。
もし、この一大オペラが第五幕まであるとしたら、
複雑で専門分化した世界の金融システムは、
一部の人たちの権力や機関の恣意性が入らない、
かなり抜本的で、透明性の高いものに一新されることになるでしょう。
そして最後は、
お金を第一に考えなければならなかった時代が終わり、
お金が水や空気のような存在となる時代が始まることが、
多くの人に明示され、
一大オペラは、
ひとまず幕を下ろすことになるのではないでしょうか。
いま、米国司法省が、前代未聞の、
スイスのプライベートバンクに対する大捜査を始めているようです。
この結果も、きっと劇的な重要なシーンとして、
第三幕か第四幕あたりで登場するのではと思います。
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