今、参加しようかどうしようか考えているセミナーがあります。
それは、3月8日に船堀(都営新宿線)である、
「ベーシックインカム」についての勉強会です。
10年前にイギリスでベーシックインカムの考え方を知ってから、
その、生活に必要な基本的なお金を無条件に配布するという、
人々の真の幸福の実現を、ぐっと身近に引き寄せてくれる制度に、
関心をもっていました。
しかし、こういった制度には、
働かない人が増えるのではないかとか、
その財源はどうするのだとか、
アレルギーのように反射的に反対する人も少なくなく、
日本での実現は相当先のことになるのではと思っていました。
ところが昨年あたりから、
山崎元氏のブログや、ホリエモンこと堀江氏のブログで、
好意的に取り上げあられ、
さらには田中康夫氏なども関心をもって勉強されているそうで、
少し流れが変わってきたようです。
今の社会の原動力は、残念ながら「愛」ではなく、
「不安」が基本となって動いています。
お金がないと生活できない不安。
売上が伸びないと会社がつぶれる不安。
利益が上がらないと株価が落ちる不安。
お金を盗られてしまう不安。
などなど・・・。
自然界や宇宙の流れからすると、
本当に、とるに足らないことで、
私たちは毎日の生活を送っているのかもしれません。
それは、一見、高度に成熟したように見える社会の制度が、
実は、その基本のところに誤謬を含み、
違った方向に進展してしまったと言えるのではないでしょうか。
人類は、わずか数百年という短い間に、
お金にまつわる「不安」の奴隷になってしまいました。
既に奴隷となってしまった時代に生まれた私たちの多くは、
それを当然のこととして、教えられ、育ってきたために、
その実感がないかもしれませんが、
しかし、歴史を振り返ると、それは明らかな事実です。
ですから、出来るだけ早く、
その奴隷制度から開放されなければなりませんし、
今の金融危機、経済危機は、
その方向への大事な機会でもあるのです。
昨日の記事に、
「お金が水や空気のような存在となる」
と書きました。
ベーシックインカムは、それに近づくための、
とても有効なパーツの一つになると考えられます。
そのほかにも、
石油、鉱物、土地、水などの自然資本の民主的な管理への変更や、
地域通貨で使われているような通帳型の通貨制度。
それにグローバル社会との適度なバランスをもった、
地域循環的な社会へのシフトなど、
そういった抜本的な制度の変更とシフトが組み合わさることで、それは実現に近づいていくことになるでしょう。
以前は、自分が生きているうちに実現するのは難しいかと思っていましたが、この数年のテンポの速い進展と人々の意識の変化とのなかで、
もしかしたら生きているうちに実現するかもしれないと、
思い始めています。
*** * *** * ***
月曜日から暖かい雨が降り続けています。
今日は、空気の中に、どこか土と生命の香りが漂い、
枯葉に覆われていた大地も、
ところどころに小さな新しい緑が芽生えてきていて、
うっすらと黄緑がかかったような色合いに変わってきました。
もみじの木も、枝が真っ赤になってきていて、
春の兆しが、至るところに見えてきました。
0コメント