テレビを見ないライフスタイル



八ヶ岳に住んで驚くのは、
私の住んでいる地域の人々に、シンプルなライフスタイルを追求する人が多いことです。

世間づきあいの少ない我が家ではありますが、
子供の関係のお付き合いなどで、なんとなくその方のライフスタイルが分かる家庭は約30軒。

その中で、ホメオパシー、イトウテルミーなどの代替医療を使っている、或いは、関心を持っている家庭は約4割強くらい,。いつも食べ物はマクロビオティックか、そうでなくてもベジタリアンが基本の家庭が6~7軒で約20%。子供の教育環境などの理由から、テレビを設置していない家庭が少なくとも3軒。実に10%。

特に、テレビを持たない家。正直、ちょっとうらやましくもあります。

実は、私が小さいときに、勉強もせずにテレビを見つづけていたことから、業を煮やした両親がテレビを取り外してしまいました。そして、小学校の3年生から6年生頃まで、テレビ無しの生活をしていました。でも、そこに嫌だった思い出はありませんし、むしろ、多感な時期に、暴力に満ちた低俗なテレビ番組に触れずにすんだことは、はるかに良かったと思っています。

自分の子供のことを思うと、我が家もテレビは無い方がよいのですが、私のプランナーとしての仕事柄、常に社会状況や、人々の考え方や嗜好の情報を持っていなくてはならないので、どうしても、テレビや他のマスメディア、或いは、インターネットは手放せません。

しかし、私自身も、本当は、そういったものとは無縁になることができれば、それにこしたことはありません。

アボリジニの古い言葉に、
「物事の本質を知れば知るほど、人は物を必要としなくなる」
というのがあるそうですが、それに近づいていければと思います。

この10年くらい、自らシンプルな生活を求めていく人々、
つまり“ボランタリーシンプル”な人々が、
確実に増えてきているのを実感します。

八ヶ岳近辺は、ある種、情報感度(単なるマスメディアの情報ではない、質の高い情報への感度)の高い人々が集まっている地域でもあります。
そこに高い比率で存在するボランタリーシンプル層。
そういった視点で考えると、
すぐにではありませんが、今後、10年、20年のスパンにおいて、
一人当たりの個人消費(実質)が、ある水準まで逓減する可能性は、
極めて高いと考えられます。

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