世界経済は底入れしたのか?



最近、いくつかの経済指標がやや好転したことから、
景気は底をうったかもしれないと言う人たちがおられます。
しかし、そういった観測に対して、竜河さんより、
今の経済状況に関する厳しいコメントが発表されています。
今回の金融危機を発端とする経済低迷は、まだまだ先があるそうです。

私たちが竜河さんから、米国の住宅・土地バブルが崩壊し、
それから世界を巻き込む未曾有の大不況が始まる、
との予測を聞いたのは、実に3年前、2005年~2006年の冬のころでした。

当時は、平成景気といわれ、トヨタは世界一目指して、
投資につぐ投資を行っていたころです。

しかし、竜河さんの予測を伺い、
まず、資産のある人はそれを安全なところに移しました。
そして、私の両親や我が家は、
経済が最悪の事態に陥ったときと、
新型インフルエンザの流行への対応も兼ねて、
食料の備蓄を最低限2か月分用意することにしました。

それから1年半たって、
米国の住宅・土地バブルが崩壊したのが2007年。
それと同時に米国を中心とした金融システムが逆回転をはじめ、
そして、2008年の夏に金融危機の第一波。
秋に大津波となる第二波が訪れました。

しかし、日本の多くの企業、そして金融機関も、
昨年の4,5月ごろまで比較的のんびりしており、
トヨタに至っては、そのような状況の中でも、
なんと、さらなる生産拡大を発表していました。
そのつけは、皆様のご存知のとおりです。

結局、日本の大企業、特に設備投資を必要とする製造業には、
世界経済、日本経済の問題点を把握し、
その上で長期的な流れを予想できる、
質の高い経済アナリストやストラテジストがいないことが、
今回はっきりしました。

また、多くの経済評論家や大企業のトップが、
自らの明確な将来予測をもたずに、世評に迎合している現状は、
世論に受けるような情報しか流さないマスコミの報道も含めた、
日本の最大の欠点の一つかもしれません。

私たちは、幸いにも竜河さんと知り合うことが出来て四半世紀になります。
竜河さんは、外資系金融機関、日本の最大手金融機関の第一線で活躍され、まさに日本の頂点を歩んでこられました。その経済分析、資産運用の正確性と実績は群を抜いておられます。

トヨタをはじめ、日本の基幹産業は、
二度と今回のような苦痛を味わうことがないように、
竜河さんのような、信頼の置ける専門家を囲い、
世界の大きな流れを、より深い部分まで把握すべきかと思います。

また、一般人である私たちも、こういうご時勢のときこそ、
マイナーでも質の高い情報にしっかりとアンテナを張って、
注意を向けることが大事かと、改めて思った次第です。

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