日曜日は、朝から畑の作業を行いました。
お世話になっている整体の先生が、
一反ばかりの自然農の畑を持っておられ、
その一部をお借りしての野菜づくりです。
自然農は不耕起、無肥料、無化学農薬を基本にし、
雑草は野菜の生育に邪魔にならない最小限だけを刈り、
あとは自然のままに残していくものです。
一面、野原のような感じですが、
その中に、野菜が植わっています。
整体の先生は、流石に長年されておられるだけあって、
鎌だけをもって、畑のあちこちをひょいひょい移動しながら、
野菜や果物の世話をされています。
今回私が植えたのはブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ。
本当であれば、植えるものも、地域の生態系に合った、
伝統の在来種であるべきなのですが、
今回はそこまで手が回らず、ホームセンターの苗と種芋です。
都会から八ヶ岳に移り住んでこられた方の中には、
農業に興味をもたれている方が少なくありません。
先日開かれた長坂の自然農の勉強会には、
実に70名ほどの方が集まられたとのことでした。
かなりの人気です。
さて、私たちが、有機野菜に切り替えて40年近くになります。
しかし、有機野菜といっても本当に千差万別であるのが実情です。
素晴らしく美味しいものもある一方で、
苦かったり、葉物なのに、まるで筋肉質のように固かったりして、
折角買っても、食べるに困るものが実は少なくありません。
むしろ、普通のスーパーで売っているものの方が、
美味しい場合もあります。
私は専門家ではありませんが、
今までのささやかな経験と知識から考えると、
結局、肥料を化学肥料から有機肥料に替えたとしても、
牛、豚、鳥の糞からなる有機肥料を大量に畑に入れ込むと、
窒素過多になり、土壌のバランスが崩れ、
そのために、苦い野菜や、筋肉質の野菜が出来ているのではないでしょうか。
このような野菜は、健康や環境によいどころか、
むしろ、悪影響の方が強いような気がします。
この場合、私は、
化学肥料を使っていても、
肥料のバランスに気を配って栽培された野菜の方を、
迷わず選びたいと思います。
その点、そういった有機肥料を畑に入れ込むことをしない自然農によってできる作物は、考えうる限り、最も自然の摂理に沿って作られる作物であるかと思います。ただし、その多くを自然に任せることから、安定的生産を強いられる農業経営には向かない面もあるかもしれません。
一般的に自然農は、最も安全で、コストがかからず、自然環境にも良い点で、自家用、或いは、食料を近隣のコミュニティーで分かち合うための生産手法として、とても良い農法なのではないでしょうか。
さて、来週は何を植えに行こうか。
今の時期、一つの楽しみとなっています。
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