行政担当者、政治に関わる人にとって、
いま、必見のブログは、
間違いなく、
“Whitehouse Gov. Blog”でしょう。
オバマ大統領が行っていることについて、
その日のうちに、
解説付きで最新情報が提供されています。
オバマ大統領は、
グリーンニューディールを推し進めるのと並行して、
“Transparency; Open Government Operation”
という、
これまでベールに包まれていた米国の政治、行政の、
透明性を強力に推しすすめるプロジェクトを行っています。
このプロジェクトでは、
“Open Government Brainstorm”
とネーミングし、ネットをフルに使って市民から意見を募ったり、
“Online Dialogue with Government Employees”
という、市民が行政の職員と直接に対話することで、
相互の理解を進めたりなど、
国民を巻き込んだ事業が進んでいます。
オバマ大統領が、
政治と行政の透明性をまず確保する狙いは、
多分、これまでの一部の利権に牛耳られた米国を、
リンカーンの、
“This is government of the people, by the people, for the people.”
のとおりに、国民に取り返すことにあるのだと思います。
非常に強靭な利権集団を前に、
オバマ大統領は、非常にうまく進めていると思います。
私が評価するのは以下の点です。
1)利権集団を決して敵視せずに、
彼らも政権内に巻き込んでいる。
2)利権集団の一部であるメディアによって、
情報操作されないように、
ネットを利用して直接に国民に情報を流している。
3)できるだけ全てを国民の目に触れるようにし、
一部の人が利権を行使できないような、
環境を整備しつつある。
4)検討の過程に市民を巻き込み、
市民の意見を反映させている。
5)健康保険の問題など、
社会的弱者への問題解決を急務としている。
6)「力」による解決ではなく、
「対話」による解決を優先している。
7)業界や企業のロビー活動による、
政府への影響を抑制している。
ちなみに、以下は、
大統領が市民に情報を直接届けるための、
Websiteの一覧です。
http://www.whitehouse.gov/newmedia/
政治と行政の透明性が確保されたとき、
これまでの政権が行ってきた、
911事件をはじめ、
いくつもの嘘と偽りが表に出てくることでしょう。
オバマ大統領の政権は、
短命だと言っている人も多いいのですが、
私としては、
立ち向かわなければならない、
非常に手ごわい相手に対して、
慎重に、かつ確実に、
対処を進めていると思います。
それは、類まれな才能をもった、
リーダーと言えるでしょう。
鳩山さん(兄)にこれができるかわかりませんが、
今の日本の政治家の中では、
一番近い人であることは、
間違いないでしょう。
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