The Art of Dialogue

今日、ある学校の建築学科の授業に呼ばれ、
自分の仕事について話をしてきました。
その帰り、一緒に呼ばれて参加していた、
現代美術のギャラリーのオーナーと、
地元でまちづくりのファシリテーターをしている方と、
蒸し暑い駐車場で、しばしの立ち話。

話は、ギャラリーのオーナーが、
立ち上げようとしている、
自然再生と現代アートの、
プロジェクトについてでした。

だけど何だか話がかみ合いません。
結局、アートとは何かについての考え方が、
お互いに違っていたからでした。

英語で言うところのアートと言う言葉は、
芸術、美術とはイコールではありません。
もっと、幅広く、かつ、深遠な意味が含まれています。
残念ながら、丁度ぴったり来る日本語が存在しません。

私が探求する一つのテーマ、
“The Art of Dialogue”
“The Art of Thinking Together”
も、「対話の芸術」「共に考える芸術」ではないし、
かといって、
「対話の技術」「共に考える技術」では、
ぜんぜん物足りません。

私の勝手な定義ですが、
アートとは、
この宇宙を創っている自然界に潜在する叡智を、
私たちの空間や時間のなかに再創造する作業、
と考えています。

いかに深く叡智を探り、
それを的確に、今の時代、場所に表現できるかが、
アートの真髄だと思っています。

従って、“The Art of Dialogue”も、
対話というものの本質を考え、
それを的確に現実に活かしていくことが、
まさにアートなのだと思います。

当のプロジェクトは、
まだ本格的にはスタートしていませんが、
今が最も大事な時だと思います。
しっかりと企画を掘り下げ、
何を実現したいのかを探求すること。

既にアートとしての作業は始まっています。

Think Beautiful

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