“Science, Order, and Creativity”

清泉寮にできた、
新しい国際研修交流センターで、
地球交響曲第六番の上映会があるそうです。
出演者であり、八ヶ岳在住の音楽家、
長屋和哉さんのライブもあります。
詳しくは長屋さんのHPを見てください。

案内を見て面白いなと思ったのは、
特別後援としてSoLジャパンが出ている点。

SoLは、
Society for Organizational Learningの略で、
あの経営学者のピーターセンゲが、
MITにいたころに創設した、
“学習する組織”や、
“ダイアローグ=対話”
に関する研究グループです。
この分野の代表的な研究者の多くが、
このSoLと何らかの関係のある方です。

ちなみに、ピーターセンゲを始めとした、
それらの研究者に大きく影響を与えたのが、
あの量子力学者デビッド・ボームで、
これからの世界に、
いかにダイアローグが重要であるかを、
世界に認知させた立役者です。

このブログの帯にも紹介していますが、
彼の“ダイアローグ=対話”、
と言う本が翻訳出版されています。
ただ内容的には、
ダイアローグの深みまで書かれていないので、
私としてはちょっと物足りない感じがしています。

私がそう感じるのは、その本を読む前に、
それよりも遥かに、
洗練され、よくまとまっている本を、
先に読んでいたからかもしれません。

それは、
これもブログの帯びに紹介していますが、
デビッド・ピート氏との共著である、
“Science, Order, and Creativity”です。
ダイアローグに関心があり、
英語が苦でない方には、
絶対にお奨めの一冊です。

デビッド・ピート氏も、
とても優れた研究家で世界的に知られる方です。
シューマッハカレッジの講師としても、
招聘されたこともあります。

“Science, Order, and Creativity”が、
とても洗練されているのは、
そういったピート氏が、
ボームの考えていたことにさらに考察を加え、
昇華させていったからと思われます。

私が、この本に出会ったのは、
シューマッハカレッジの薄暗い図書館でした。
まさに目から次々と鱗が落ちる内容に、
本当に息を殺すようにして、
無心になって読んだのを、
まるで昨日のように思い出します。

10年前に、
日本に帰ってきてから、
ピート氏と出版社に連絡をとって、
翻訳出版の承諾を受けたのですが、
10社以上の日本の出版社に声をかけたものの、
どこも関心が無かったようでした。
当時は、インターネットを検索しても、
日本語ではダイアローグのことは、
何も出てこない時代。
無理もありません。
その当時では、
確かに、出版しても売れなかったことでしょう。
でも、今だったらちょっと違うかもしれません。

私が心残りになっているこの本、
どなたか訳す方と、
出版にご興味ある会社はありませんか?

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