嬉しい出会い・・・

先の週末、
それは私にとって、ちょっと幸せな時間でした。

時をさかのぼる事、先週の月曜日、
2日間にわたる、
地球交響曲の自主上映などの一連の企画を、
準備してこられた細田さんとお会いし、
この土日は、急遽、
そのイベントをお手伝いすることになりました。

土曜日は、八ヶ岳に住んでおられる、
長屋和哉さんの演奏会とトークがありました。
地球交響曲に以前から曲と音楽を提供され、
第六番では、ご自身も出演もされています。

長屋和哉さんのオフィシャルブログ

長屋さんと、少しばかり話をさせていただいた中で、
音楽家である以上に、
人生を、宇宙の存在を探求しておられ方であり、
その探求の深さに驚かされました。
それが長屋さんの音楽を裏打ちし、
奥深い音の世界の創造に繋がっているのを実感しました。

私にとって、このような方が、
八ヶ岳のコミュニティーにおられるということは、
おられるという存在だけでも、
嬉しいことです。

9月には、八ヶ岳の長野側の富士見町で、
魅力的な演奏会があるようです。

会場の富士見町境は、
私が住み慣れた東京を離れて、
後ろをかえりみることなく向かった先でした。
現代社会やそのパラダイムへの疑問、
宇宙の成り立ちへの疑問、
生命の神秘についての疑問、
そして自分の存在の意味など、
周囲は誰も住んでいない森の中で、
探求の日々をすごしたところです。
古く、縄文の文化が栄え、
また、世界的な宗教家であった、
押田神父が庵を作られ、
住んでおられた場所でもあります。
私的には、何か縁を感じるところです。

さて、土曜日は、長屋さんのコンサートの後に、
このブログにもよく出てくる“ダイアローグ”を、
大人数で実施するときの一つの手法である、
「ワールドカフェ」が行われました。
ファシリテーターを務めてくださったのは、
Social Innovation Dialogueを主催する吉村さん
また、ダイアローグに関心のある方々が、
東京や奈良からも来られていて、
そういう方も混じってのカフェが実施されました。

ダイアローグに関しては、
また別の機会にしっかり書きたいと思いますが、
要は、他者の意見をしっかり受け入れて、
それを自分の意見を踏まえて、
また他者にフィードバックする。
それがお互いに繰り返されるにつれて、
段々とお互いの間に、
合意が形成されてくるとともに、
一人では達成できなかった、
ある種の深みにも到達できることもあります。
それは、DIALOGUE=DIA通じる+LOGOS意味
の語源のとおり、
言葉(意味、考え)が、お互いの間をめぐりながら、
変化し、洗練されていくプロセスです。
実はネイティブアメリカンなどは、
太古から、大事なことを決めるときに行っていた、
いわば、祖先の智恵でもあります。
それが再び、これからの社会の、
本当に基礎の、基礎の、基礎になる、
とても重要なことでもあります。

そういえば、長屋さんがされる、
音のワークショップでも、
その参加者がそれぞれに音を鳴らす実習の際に、
最初は全くの雑音(騒音?)でしかなかったものが、
お互いがお互いの音を聞き(受入れ)、
それに合わせていくにつれ、
調和のとれた美しい音空間が出来上がるのだそうです。
ダイアローグの現象とまさに一致しています。

ワールドカフェは、
あるテーマについて皆で話し合うのですが、
大人数を少人数のグループにわけ、
ダイアローグの基本を押さえながら対話を行います。
次はメンバーを変えて、違うグループを組み、
先ほどの各々が先ほどの対話の内容を踏まえながら、
再び対話を行います。
それを何回か繰り返します。
それによって、一人ひとりの想いを、
できるだけ全体に浸透させ、
共有できるようにするものです。

日曜日の朝、
そのダイアローグに関心のある方々とともに、
清里の美しい森の中を、
昨日の長屋さんの演奏やトーク、
そしてワールドカフェのことを振り返りながら、
歩きました。
そして、
山々を駆け抜けてきたさわやかな風の中、
美しい草原と、
秩父の山々の連なりが、
一望に見渡せる展望台に出て、
そこで、それぞれに、
想った事、これからのこと、
などを話しました。

私が10数年前に八ヶ岳に来たとき、
自分と世界観や想いを共有できる人は、
本当に限られていました。
ある種の孤独感、寂しささえ感じる日々でした。
しかし、今は違います。
日本のあちらこちらに、
想いを共有できる人が増えてきました。

それを再確認できた、
本当に嬉しい2日間でした。

長屋さんご夫妻に、細田さんご家族。
吉村さん。
それからキープ協会で、
今回のイベントに多大なご協力を下さった、
山本部長さん。
遠方から来られてお手伝いくださった皆様。
ご参加くださったお客様。
どうもありがとうございました。

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