シューマッハカレッジを運営する、
ダーティントンホール財団で、
面白そうなワークショップが開かれるようです。
ダーティントンホール財団は、
持続可能な社会や、
新たなパラダイムの追求を始め、
アート、文化、教育、経済、農業、
食、環境、社会正義、平和、地域社会、哲学など、
関連する様々な分野にわたる活動をしています。
BBCにも教育番組を提供するなど、
その質の高さには定評があります。
今回のワークショップは、
"The Abundant Life Project"と言い、
高齢化する地域社会の様々な問題や課題に対して、
どのように対応していくかを考えるものです。
そして、参加者が、
他の皆がどのように考えているかを、
より把握しやすくするために導入されるのが、
表記の、
“Who wants to be a Millionaire’s Technology”
なのだそうです。
“Who wants to be a Millionaire”
というのは、日本でも、
みのもんたさんが司会しているクイズ番組、
(番組名は忘れましたが)、
そのオリジナル版の原題です。
イギリスの製作会社が開発し、
世界にその番組の版権を販売しており、
世界中で同じような番組が作られて流れています。
その番組では、問題は四択で出され、
会場の人もそれに答えて、
どの選択肢にどのくらいの人が回答しているかが、
即座に分かるようになっています。
今回のワークショップでは、
その手法を用いることによって、
参加者が、全体の状況を把握しながら、
議論を進めていくことができるようにしたもののようです。
学校の視聴覚室に昔あったような、
集計用の器機を使うと、
テレビと同じようにできますが、
きっとダーティントンのことだから、
各自が①~④の札をもって、
手作業で集計をするのでしょう。
それで十分ですし、これなら、どこの集会場でもできます。
先日の記事に書いた、
ワールドカフェの手法も、
参加者が大人数の場合に、
お互いの理解を進め、
皆が一つの場を共有しているという、
共感を感じることのできるよい手法です。
しかし、これだけでは実効力のある、
意思決定にはなかなか結びつきません。
ワールドカフェの手法に加え、この、
“Who wants to be a Millionaire’s Technology”
のような他の手法を、
対話の場に適切に織り込んでいくことで、
実際に何かを決めなければならない時などの意見集約に効果があるかもしれません。
ただし、その場の雰囲気によっては、
少数意見を消し去ることにもなりかねないので、
ファシリテーターは注意が必要です。
今は何事も、最後は多数決で決められるのが通常です。
多くの場合、
貴重かもしれない少数意見は消されてしまい、
そこに、深刻な“暴力性”が含まれていることを、
私たちは見過ごしがちです。
多数決は、民主的と言われながらも、
とても“原始的”な手法と言わざるを得ません。
真の民主的な社会を築くためには、
新しい合意形成の手法、意思決定の手法を、
より洗練させ、広めていかなくてはなりません。
いつか機会があったら、
私も、このWho・・・を試してみたいと思います。
ダーティントンホール財団で、
面白そうなワークショップが開かれるようです。
ダーティントンホール財団は、
持続可能な社会や、
新たなパラダイムの追求を始め、
アート、文化、教育、経済、農業、
食、環境、社会正義、平和、地域社会、哲学など、
関連する様々な分野にわたる活動をしています。
BBCにも教育番組を提供するなど、
その質の高さには定評があります。
今回のワークショップは、
"The Abundant Life Project"と言い、
高齢化する地域社会の様々な問題や課題に対して、
どのように対応していくかを考えるものです。
そして、参加者が、
他の皆がどのように考えているかを、
より把握しやすくするために導入されるのが、
表記の、
“Who wants to be a Millionaire’s Technology”
なのだそうです。
“Who wants to be a Millionaire”
というのは、日本でも、
みのもんたさんが司会しているクイズ番組、
(番組名は忘れましたが)、
そのオリジナル版の原題です。
イギリスの製作会社が開発し、
世界にその番組の版権を販売しており、
世界中で同じような番組が作られて流れています。
その番組では、問題は四択で出され、
会場の人もそれに答えて、
どの選択肢にどのくらいの人が回答しているかが、
即座に分かるようになっています。
今回のワークショップでは、
その手法を用いることによって、
参加者が、全体の状況を把握しながら、
議論を進めていくことができるようにしたもののようです。
学校の視聴覚室に昔あったような、
集計用の器機を使うと、
テレビと同じようにできますが、
きっとダーティントンのことだから、
各自が①~④の札をもって、
手作業で集計をするのでしょう。
それで十分ですし、これなら、どこの集会場でもできます。
先日の記事に書いた、
ワールドカフェの手法も、
参加者が大人数の場合に、
お互いの理解を進め、
皆が一つの場を共有しているという、
共感を感じることのできるよい手法です。
しかし、これだけでは実効力のある、
意思決定にはなかなか結びつきません。
ワールドカフェの手法に加え、この、
“Who wants to be a Millionaire’s Technology”
のような他の手法を、
対話の場に適切に織り込んでいくことで、
実際に何かを決めなければならない時などの意見集約に効果があるかもしれません。
ただし、その場の雰囲気によっては、
少数意見を消し去ることにもなりかねないので、
ファシリテーターは注意が必要です。
今は何事も、最後は多数決で決められるのが通常です。
多くの場合、
貴重かもしれない少数意見は消されてしまい、
そこに、深刻な“暴力性”が含まれていることを、
私たちは見過ごしがちです。
多数決は、民主的と言われながらも、
とても“原始的”な手法と言わざるを得ません。
真の民主的な社会を築くためには、
新しい合意形成の手法、意思決定の手法を、
より洗練させ、広めていかなくてはなりません。
いつか機会があったら、
私も、このWho・・・を試してみたいと思います。
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