2年前の初夏に、
サティシュクマールの合宿で、
安曇野のシャロムさんの地下にある大広間に、
寝袋持参で泊まったとき、
いかにも旅なれた感じの、
頑強そうな男衆が、
少し遅れて到着しました。
自己紹介を聞くと、
そのグループは、紛争解決のスペシャリスト集団で、
国際的なNGO非暴力平和隊のリーダー達でした。
彼らは激しい紛争地帯であっても、
決して武力には頼らず、
自衛のための武器も一切持たずに、
紛争当事者の間に入っていきます。
そのためには、事前に、
紛争解決のためのノウハウを身につけ、
現場では、周到に紛争解決への環境を整えていくそうです。
非常に荒れた紛争地域に、
全くの丸腰で入っていっても、
それでも襲われずに任務を遂行するためには、
知らない人でも、すぐに一目をおかれるだけの、
人格、品格、信頼感、知力が必要でしょう。
とても大変な仕事のはずです。
なんてかっこいい人たちがいるのだろうかと、
その時、思ったものです。
しかし、小さな子供のいる家庭もちの私には、
ちょっと無理だなとも考えたのも事実です。
でも、紛争は国際的なものだけとは限りません。
身近な家庭や地域に存在する争いごとや、
無用な夫婦喧嘩も明らかに紛争です。
その争いの起こり方は似ています。
すると、夫婦喧嘩を避けるノウハウと、
紛争を事前に避けるノウハウとは、
きっとかなり重複しているのではないでしょうか。
その紛争を事前に避けるノウハウの、
一つの基本をまとめたものが、
“Nonviolent Communication”です。
一般的には、あまり知られていませんが、
このブログの読者の方には、
結構、知っておられる方も多いかと思います。
基本は、“ダイアローグ=真の対話”と同じです。
いかに、先入観を持つことなく、
相手の状況や考え、想いを理解して、
受け入れてあげて、
その上で自分の考えも、素直に述べていくということです。
それに加えて、
Nonviolent Communicationの特徴は、
暴力のきっかけとなってしまう“感情”を、
お互いに、その原因に遡りながら、
冷静に観察することによって、
暴力を未然に防ぐことを強調していることでしょうか。
皆が“真の対話”や、
Nonviolent Communicationができれば、
決して戦争は起こりません。
そのような社会目指して努力することは必須です。
しかしながら、そこまでたどり着くには、
まだまだ遠い道のりが残っています。
従って、戦争を起さないためには、
もう一つ別のアプローチも必要でしょう。
現在の社会は、
リーダーに左右されるピラミッド型の権力構造です。
戦争の原因はここにもあります。
これが変わらない限り、戦争が起こる可能性は、
依然、高い確率のままだと思います。
無用な戦争を起すリーダーの典型は、
自分に不利な人を許せない許容量の小さい人。
だけど、主張の強い人。
一つの考えに執着してしまい、
他人の言葉が聞こえなくなってしまう人。
権力に執着する人。隣人の気持ちが分からない人。
人をけなす人。人を傷つける言葉を平気で言える人。
・・・・。
そう、
もう一つの別のアプローチとは、
ピラミッド型の権力構造が続く限りは、
決して、そのようなリーダーを選んではいけないということです。
今日、総選挙の告示がありましたが、
それぞれの党首も様々です。
選んではいけない人に当てはまる党首も何人かいます。
8年前の小泉フィーバーと同じように、
今回は民主党フィーバーですが、
この雪崩現象も、
まだまだ社会が成熟していない証拠です。
いずれ社会は、
リーダーを必要としなくなる時期がくると思いますが、
それはまだ先のことのようです。
それまでは、
下からは、
一人ひとりが、
真の対話、或いは、
非暴力コミュニケーションの仕方を学び、
お互いに協調する生き方に目覚めていくこと。
上からは、
できるだけ優れたリーダーを選ぶことで、
全体が誤った道に行かないようにすること。
戦争を起さないためには、そういった、
上と下からの二つのアプローチが、
いま暫く必要だと思います。
(非暴力は、人間同士だけでなく、
人間と自然界との関係においても同じことが言えます。
人間は、地球生命系の中では、
他の種と同等であり、
お互いに尊重して生きなければなりません。)
サティシュクマールの合宿で、
安曇野のシャロムさんの地下にある大広間に、
寝袋持参で泊まったとき、
いかにも旅なれた感じの、
頑強そうな男衆が、
少し遅れて到着しました。
自己紹介を聞くと、
そのグループは、紛争解決のスペシャリスト集団で、
国際的なNGO非暴力平和隊のリーダー達でした。
彼らは激しい紛争地帯であっても、
決して武力には頼らず、
自衛のための武器も一切持たずに、
紛争当事者の間に入っていきます。
そのためには、事前に、
紛争解決のためのノウハウを身につけ、
現場では、周到に紛争解決への環境を整えていくそうです。
非常に荒れた紛争地域に、
全くの丸腰で入っていっても、
それでも襲われずに任務を遂行するためには、
知らない人でも、すぐに一目をおかれるだけの、
人格、品格、信頼感、知力が必要でしょう。
とても大変な仕事のはずです。
なんてかっこいい人たちがいるのだろうかと、
その時、思ったものです。
しかし、小さな子供のいる家庭もちの私には、
ちょっと無理だなとも考えたのも事実です。
でも、紛争は国際的なものだけとは限りません。
身近な家庭や地域に存在する争いごとや、
無用な夫婦喧嘩も明らかに紛争です。
その争いの起こり方は似ています。
すると、夫婦喧嘩を避けるノウハウと、
紛争を事前に避けるノウハウとは、
きっとかなり重複しているのではないでしょうか。
その紛争を事前に避けるノウハウの、
一つの基本をまとめたものが、
“Nonviolent Communication”です。
一般的には、あまり知られていませんが、
このブログの読者の方には、
結構、知っておられる方も多いかと思います。
基本は、“ダイアローグ=真の対話”と同じです。
いかに、先入観を持つことなく、
相手の状況や考え、想いを理解して、
受け入れてあげて、
その上で自分の考えも、素直に述べていくということです。
それに加えて、
Nonviolent Communicationの特徴は、
暴力のきっかけとなってしまう“感情”を、
お互いに、その原因に遡りながら、
冷静に観察することによって、
暴力を未然に防ぐことを強調していることでしょうか。
皆が“真の対話”や、
Nonviolent Communicationができれば、
決して戦争は起こりません。
そのような社会目指して努力することは必須です。
しかしながら、そこまでたどり着くには、
まだまだ遠い道のりが残っています。
従って、戦争を起さないためには、
もう一つ別のアプローチも必要でしょう。
現在の社会は、
リーダーに左右されるピラミッド型の権力構造です。
戦争の原因はここにもあります。
これが変わらない限り、戦争が起こる可能性は、
依然、高い確率のままだと思います。
無用な戦争を起すリーダーの典型は、
自分に不利な人を許せない許容量の小さい人。
だけど、主張の強い人。
一つの考えに執着してしまい、
他人の言葉が聞こえなくなってしまう人。
権力に執着する人。隣人の気持ちが分からない人。
人をけなす人。人を傷つける言葉を平気で言える人。
・・・・。
そう、
もう一つの別のアプローチとは、
ピラミッド型の権力構造が続く限りは、
決して、そのようなリーダーを選んではいけないということです。
今日、総選挙の告示がありましたが、
それぞれの党首も様々です。
選んではいけない人に当てはまる党首も何人かいます。
8年前の小泉フィーバーと同じように、
今回は民主党フィーバーですが、
この雪崩現象も、
まだまだ社会が成熟していない証拠です。
いずれ社会は、
リーダーを必要としなくなる時期がくると思いますが、
それはまだ先のことのようです。
それまでは、
下からは、
一人ひとりが、
真の対話、或いは、
非暴力コミュニケーションの仕方を学び、
お互いに協調する生き方に目覚めていくこと。
上からは、
できるだけ優れたリーダーを選ぶことで、
全体が誤った道に行かないようにすること。
戦争を起さないためには、そういった、
上と下からの二つのアプローチが、
いま暫く必要だと思います。
(非暴力は、人間同士だけでなく、
人間と自然界との関係においても同じことが言えます。
人間は、地球生命系の中では、
他の種と同等であり、
お互いに尊重して生きなければなりません。)
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