食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦
センターフォーエコリテラシー
家の光協会
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家の光協会
少し前に出版された本ですが、
これを翻訳された堀口さんには、
以前に安曇野のシャロムさんでのイベントで、
お会いする機会がありました。
その時に本のことは伺っていたのですが、
読むには至らず、今回、偶然にも、
貸してもらったので、目を通しました。
この本は、アメリカのサンフランシスコにある、
荒れた学校で、そこに学校菜園を作り、
それを軸に学校を再生していった実話です。
底辺にいた学校が、最先端の学校に変貌したのです。
それに加わっていたアドバイザーも、
さすがにエコロジー活動の盛んな、
サンフランシスコだけあってすごいです。
ホリスティックな視点での、
新たな学問分野を追求するほか、
環境と社会のあり方を早くから追求してきた、
世界的に知られるフリチョフ・カプラに、
当地の自然食レストランのオーナーで、
オーガニックフードの料理人として全米に知られる、
アリス・ウォーターズが参加しています。
この本は、荒れていた学校を、
どのように変化させていったかがわかる点や、
さらに、エコロジカルな視点をいかにして、
学校教育に盛り込んだかが書かれている点で、
学校教育に関心のある方には特にお奨めです。
私個人としては、
どなたにもお奨めなのは、
この本の中ほどにある、
フリチョフ・カプラが寄稿している、
「学ぶコミュニティーにおける創造性とリーダーシップ」です。
「エコロジー=自然界のしくみの特徴」と、
「新しいリーダーシップのありかた」について、
簡潔に書かれています。
先日、私が書いた「繋がりを増やす」に出てくる、
Food Webのことも出ていました。
リーダーシップに関しては、
私のブログの一つの大きなテーマである、
「ダイアローグ=真の対話」のあり方も、
部分的ではありますが紹介されていました。
真の対話の基本は・・・、
1.お互いを尊重すること。
2.まずは相手の意見を素直に受け入れること。
3.たとえ相手の意見が違っても、それを否定しないこと。
4.自分の意見もしっかりと、でも飾らずに話すこと。
お互いがこのシンプルなルールに従えば、
必ずお互いの間に、
理性のある新しい合意が生まれてきます。
最近、大きな本屋に行っても、
読みたいと思う新刊本はなかなかありません。
「食育菜園」のような、
日本をよくする、
社会をよくする、
教育をよくする、
ための有用な本がもっと増えるといいなと思う次第です。
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