ConsultingからImplementationへ

八ヶ岳は秋が始まり、
我が家の庭先のモミジは紅葉が始まっています。

先週から今日まで、
仕事や考えなければならないことが重なり、
なかなかブログの更新ができませんでした。
ようやく今日、一つの仕事が節目を向かえ、
気分的にちょっとだけ楽になりました。

先週、私にとって、
もう一つ精神的な負荷だったのは、
私たち家族が八ヶ岳に来る際に、
大変御世話になった方からご相談でした。
先週の夜と週末は、そのことに釘付けでした。

今の段階では、ここで詳しいことは書けませんが、
そのご相談の対象は、
とても厳しい状況にあり、
どう考えても、リスクを完全に回避しながら、
持続的に安定した事業をすすめるのは難しく、
私としても、久しぶりに悩んだ一件でした。

考えながら改めて思いました。

それは、至極あたりまえのことですが、
極めてマイナスのものをプラスに転じるには、
良いプランも必要ですが、
さらには、実現化に向けて、
人知を尽くした努力が必要だということです。

プランナーやコンサルティングの仕事には、
必ず限界があります。
提案の後の、実現化への渾身の努力なくしては、
決してベストな結果は現れてこないからです。
私は、仕事をやる上で、
企画のあとは、プロデューサーとして、
可能な限り、お客様と一緒に、
実現化の段階にも加わります。

その昔、
「提案だけでなく、
インプリメンテーション(導入実施)も大事なのだ」
と語ってくれたのは、
いまや、デザイン界の一角を背負っている、
エレファントデザインの代表の西山君です。
彼が、まだ前職のマッキンゼーにいたときに、
エレファントデザイン社の構想とともに、
そのことを、
六本木のレストランで熱く語ってくれました。

そのしばらく後、当時、私が働いていた、
五反田の東京デザインセンターに彼が遊びに来てくれて、
館内を案内したことがありました。
そして、私が八ヶ岳に引っ越した直後に、
まるで入れ替わりのように、
彼はエレファントデザインを設立し、
東京デザインセンターに入居しました。

その後、彼は先の言葉通りに、
提案だけでなく、
無印良品の弁当箱や、
森永エンジニアリングのパネルヒーティングなど、
数多くの秀逸なデザインの商品を、
次々に世に送り出し続けています。

0コメント

  • 1000 / 1000