トランジションタウンの街Totnesの訪れ方(2)


TotnesのFore Streetの中央にある時計台
(Information Center HPより)


Totnesの中心は、
800メートルばかりの、
日本で言う目抜き通りである、
Fore Streetです。
Totnes城のある丘の上から、
ダート川に向かって下りていく、
ほぼまっすぐな通りです。
様々な洒落たお店が並んでいますし、
ここで殆ど全ての生活に必要なものが揃います。

日本ではこういった商店街が瀕死の状態ですが、
Totnesでは商店街が元気です。
これも、新しい社会の姿を追い求める、
先駆的な街だけあって、
大規模なショッピングセンターの進出を、
街をあげて反対してきた結果です。

さて、まずはTotnesでお奨めの、
食べ物のお店からご紹介しましょう。

【食べる】
Totnesの街に住んでいて、
一番良かったのは、
日本では手に入らないような、
オーガニックで、しかも新鮮な食材が、
いろいろに揃っていることでした。

Green Life
Fore Streetの下のほう、南端にある自然食品店で、
Totnesの代表的なお店の一つです。
自然食品はもちろん、
Weleda製品も殆ど揃っていました。
日本で買う値段の3分の1くらいで売っていました。
代替医療のレメディーや漢方薬、
アユールベーダの薬や本も、
いろいろと揃っていました。

私がいた当時、水曜日と土曜日だったと思いますが、
ロンドンから20センチ大のライ麦パンが入荷していました。
もともとはハンガリーだったか、
東欧に住んでいた人が、
イギリスに移住してきて作っているパンでした。
これは、後にも先にも、
私が今まで食べた中で最高のパンでした。


観光ついでにTotnesに遊びに来てくれた、
ソムリエで美食家の弟も、
このパンに感動して、
帰国直前に、またTotnesに寄り、
日本へのお土産に買って帰ったほどでした。

“Willow”
Totnesで最も有名なレストランと言えば、
ここです。
早くから自然食のレストランとして営業し、
テレビなどでも取り上げられていました。
Fore Streetを下から上がると、
頂上付近で左にカーブしますが、
カーブの途中の右手にあります。

“Tiddlemore Cheese Shop”
こじんまりしたチーズ専門店ですが、
多彩なチーズが所狭しと並んでいます。
やはり本場だけあって、
とても美味しいチーズです。
Fore Street を降りきった、
Planeという広場の近くにありますが、
わかりにくい場所なので、
こちらを参考にしてください。

このほか、トトネスの街には、
他にも自然食品店があったり、
幾つかのレストランがあります。
小さな街ですので、
歩いていれば自然に目に入ってきます。

先日ご紹介したDartingtonまで足を伸ばせば、
Cider Press Centerの中に、
イギリスのオーガニックレストランチェーンの、
Cranksがあります。

Dartington HallThe White Hartは、
古い大邸宅の中にある、
ちょっと洒落たカフェレストランと言う風情で、
ロケーション、味とともに、
一番のお奨めです。

【買う】
Fore Streetを歩いていると、
それぞれに小さいけれども、
本当に素敵なお店が沢山並んでいます。

Fore Streetの中央にある、
ひときわ目立つ洒落た建物のお店は、
“Arcturus Books & Crystals”
精神世界、代替医療、エコロジーなどの本が揃い、
また、水晶の原石など、
スピリチュアルに関わるものが集まったショップです。

街から離れますが、
Cider Press Centerには、
本屋からクラフト、
食品のお店まで、いろいろと揃っています。

そのほか、アンティークのお店も数軒あります。
日本で買うより、本当に格安なので、
ご興味ある方は是非どうぞ。

【近隣のスポット】

Fore Streetを下まで降りてダート川を渡り、
その先を右折して河に沿って歩いていくと、
Dart川にそってDartmouthへ行く、
観光船が出ている船着場があります。
その美しい光景が次々に現れる川くだりは、
是非、一度体験してください。
到着先のDartmouthも、
これはまたとても素敵な街です。

この船の旅の途中に見えるのが、
Sharpham Trustの建物と壮大な敷地です。
大学のほか、バイオダイナミック農園、
ワイン農園、チーズ工房、
リトリートの宿舎などがあり、
それがまた美しいところです。
そのチーズは、先日ご紹介した、
ChagfordのGidleigh Park Hotelでも、
使われていました。
これも、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Totnesから車で行くと、
Sharphamに入る直前にある古い集落は、
映画の舞台になるなど、
絵に描いたような古いイギリスの姿を残しており、
これも一見の価値があります。

Dartmouthの町の西側から、
さらに西方に向かって、
ここから海沿いを走る道が出ています。
これは非常に美しい海岸線の道です。
車で行くと、最初は、
この地域独特の高い崖が続きますが、
暫くすると、
港町があったり、砂浜が続いたりする風景に、
変わっていきます。
人も少なく、
空と大地と海と私達だけの、
貴重な時間をすごせます。

Totnesから北に向かうと、
荒涼とした大地が広がるDartmoorがあります。
この広大な台地の中は、車で縦横に横断できますので、
ドライブにはうってつけです。
野生の馬を間近に見ることができます。
古代ローマ時代の遺跡や、
ストーンサークルなども点在するところです。
その東端にあるChagfordは、
先日もご紹介したように、
これも素敵な街です。
詳しくはこちらの記事もどうぞ。

近隣をドライブするには、
レンタカーもありますので、
借りるのがベストです。
バスは、日本の田舎と一緒で、
どうしても本数が少なくて不便です。
(若くて)元気な人は、
レンタル自転車という手もあります。
本当のイギリスの風土を体感できる点で、
一番良いかもしれません。
でも、アップダウンが多いので、
覚悟してください。

もう書ききれませんので、
このくらいにしておきます。

もし、Totnesに、
観光ビザぎりぎりを使って、
3ヶ月くらい滞在できれば、
それは、いろいろな意味で、
最高の贅沢だと思います。

自分を見つめなおす旅としても、
ここは、まさにそれに相応しいところです。
世界でも、またとない場所だと思います。

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