ユーロ解体の後にくるもの


世界が大きく変わるきっかけになりそうな出来事が起こる可能性が、
徐々に高まっている気がします。

昨年の秋に書いた記事で、
ユーロは解散され、新しい通貨体制になる可能性について書きましたが、
その可能性が少なからず出てきた感じです。

フィナンシャルタイムズ
ユーロ解体の計画を立てる時が来た

いま、ギリシャ離脱を何とか食い止めようと各国が努力していますが、
ユーロ通貨がもともと持っていた欠陥が明らかになった今、
仮にギリシャ離脱が当面なくなったにせよ、
ユーロの解体は時間の問題かもしれません。

各国政府の立場に立つならば、
単にユーロを解体して昔のような国家通貨にもどすという、
多大な犠牲を払うだけの退却という選択はまずありえません。
解体を退却ではなく、
新たな進歩として認められる通貨制度への移行という形で行わないと、
多分、歴史的な批判を浴びることは間違いないからです。

その時にどういった新たな制度が導入されるかはわかりませんが、
国家単位の通貨ではなく、地方自治のエリアと利用範囲のエリアを合わせた、
地方通貨の可能性は高いかもしれません。
あわせて、ギリシャなどではベーシックインカムが同時に導入されるかもしれません。

ヨーロッパでは、既存の制度の欠陥を克服するための、
オルターナティブな制度についての議論や研究が、
比較的早い時期からありました。
過去にもいろいろな試みがなされてきた経緯があり、
様々な事例と経験の蓄積があります。

ヨーロッパは、ユーロ解体という、かなりの痛みを伴うものの、
日本のように、消費税増税でお茶を濁すのとは違う、
かなり根本からの改革に、駒を進めつつあるのかもしれません。

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