感情や思考を取り去り、
人が最も素になった時、
それは、一つの植物のような存在ではないかと思う時があります。
道端や野山に生えている草木は、
風が吹けば、風になびき、
雨が降れば、雨に打たれ、
日が照れば、それを受け止めます。
ある者は、草原の中に埋もれる小さな草であったり、
ある者は、周囲を魅了するほど可憐な花をつける種であったり、
ある者は、森の奥の巨木であったりします。
同じように見える草花でも、
決して同じ体験をしているものはなく、
皆が、それぞれに違った世界を見ています。
彼らは、
傍らを通った車に泥水をかけられても、
夏の暑い日差しに照らされても、
何の不平も言わず、
何のため息もつくことなく、
ただ、あるがままに、
その場に存在します。
まるで、自分の身の回りに起こる全てが楽しみであり、
それを楽しむことこそが、
生きる目的であるかのようです。
それに引き替え人間は、
生まれ落ちたままに素であれば良いものの、
いつのまにか堅牢な虚構の自分像を創りあげ、
それを必死で守ろうとしています。
虚構の自分像が他人から責められたりするものなら、
それを守るために
逆に相手を過剰に攻めてみたり、
ひどく感情的になってみたり、
理屈にもならない理屈を次々繰り出してみたりと、
相当な労力を払うばかりか、
周囲の人にも大きな迷惑をかけていたりします。
また、自分自身が虚構の自分像に劣ると思えば、
何とかそこに到達しようと頑張りますが、
そもそも虚構の自分像を目指すこと自体が、
空回りしていることが少なくありません。
逆に、劣っていることに気落ちし、
それがその人をひどく消耗させている事も、
少なくありません。
殆どの人は、
幼いころから社会の価値観や親や周囲の人からの影響を受け、
虚構の自分像を大なり小なり抱えています。
私ももちろんその一人です。
素の自分と虚構の自分像が簡単に切り離せ、
虚構の自分像がはっきりわかればよいのですが、
「常識的」であることを強いられる社会生活の中では、
なかなかそれは至難の業です。
そういった現代社会において、瞑想をするということは、
素の自分と虚構の自分像を切り離すことのできる、
最も有効な手段の一つだと思います。
日本で「瞑想会」というと、
ちょっと怖いイメージが付いてまわりますが、
私として、最も安心してお勧めできるところのひとつ、
熊本のTAO塾より、
ワークショップのご案内をいただいたので転載します。
一本の木となり、草となり、
大自然の営みに同化しながら素の自分に還っていく、
至福なひと時をきっと体験できることでしょう。
(転載ここから)
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来る7月6~8日、ネパールの瞑想指導家クリシュナさんのセミナー
が新設のTAOリトリートセンターで開催されます。
http://www.youtube.com/watch?v=asWlPjEL7ew
Tao塾 クリシュナ瞑想リトリート
~Just live in Tao (タオを生きる)~
http://taopot.blog82.fc2.com/blog-entry-609.html
Man is also a flower
人はまた花でもある。
But we are absolutely unaware of our potential.
けれど、わたしたちは自分たちの可能性にはまったく気づいていない。
We are born as seeds, and unfortunately
わたしたちは種として生まれる。そして残念なことに
We remain seeds. we never grow.
わたしたちは種のままでいる。決して成長しない。
We never grow to the point
わたしたちは決して成長しない
Where flowers can bloom in us.
花が咲くところまでには。
To be a Buddha means to bloom as a flower
仏陀になるということは花として咲き
To release one's fragrance.
その香りを解き放つということだ。
Remember, we are born as seeds.
覚えておいてほしい、わたしたちは種として生まれた。
But we should die as flowers.
でもわたしたちは花として死ぬべきだ。
Then life has been a beautiful experience
そうなったら人生はすばらしい体験であり
Then life has been
そうなったら人生は途方もない
A journey of tremendous fulfilment.
充足の旅となるだろう。
Otherwise it is sheer wastage.
そうでなければ、人生はとてつもない損失だ。
Meditation will help you to move
瞑想はその種が花となるように
From the seed towards the flower.
あなたを助けるだろう。
We are not the body and we are not the mind.
わたしたちは体でもなく、思考でもない。
We are pure consciousness
わたしたちは純粋な意識だ。
And pure consciousness is what god is.
そして純粋な意識こそが神である。
Sannyas is a journey
サニヤスとは
From the body-mind to pure consciousness.
体、思考から純粋な意識へと向かう旅なのだ。
It is an inward pilgrimage
それは内なる巡礼だ。
From the circumference to the centre.
周辺から中心への。
When you reach your own centre
あなたが自分のセンターに至ったとき
You are surprised:
あなたは驚くだろう。
You don't find yourself there at all
あなたはそこに自分自身を見つけられないだろう。
You find god himself.
あなたは神それ自身を見つける。
He is not to be found anywhere else
彼はそれ以外のどこにも見当たらない。
He is just residing in you at your very centre
彼はただあなたのまさに中心にいて
Waiting for you to come home.
あなたが家に帰ってくるのを待っている。
~OSHO~
日程:2012年7月6日(金)~7月8日(日)
場所:TAOリトリートセンター
講師:スワミ・クリシュナヴェダント
参加費:フル参加35000円
毎、日朝・昼・晩の3コマ 3日間で計8回ワークショップがあります。各回5千円
申込先:TAO塾 wildoats@bronze.ocn.ne.jp
TAO来訪者に朗報!博多⇔黒川温泉 1年間フリーパスバスチケットなんと4000円
http://yokaro.info/
バス停までTAOのスタッフがお迎えに参ります!
リトリートスケジュール
7月6日(金)
9:30 瞑想ホール集合 *午前中、体を動かしますので朝食はなるべく軽く済ませてください。
10:00 心身の浄化のための、呼吸を使った朝の瞑想
12:00 昼食・休憩 *瞑想リトリート中の食事はすべて菜食です。
14:00 無音の音(隻手の音声)を聞く瞑想 など
15:00 瞑想のシェアリングと質疑応答
16:00 エネルギーのバランスをとるための瞑想(クンダリーニ瞑想)
17:00 ティータイム・休憩
19:00 Live in Tao (祝祭のダンスと瞑想)
21:00 食事
22:00 シェアリングと質疑応答
7月7日(土)
6:30 起床
7:00 心身の浄化のための、呼吸を使った朝の瞑想
9:00 食事
10:00 呼吸を見守る瞑想(ヴィパッサナ瞑想) など
12:00 食事・休憩
14:00 シェアリングと質疑応答
16:00 ティータイム・休憩
17:00 エネルギーのバランスをとる瞑想(クンダリーニ瞑想)
19:00 Live in Tao 祝祭のダンスと瞑想
21:00 食事
22:00 シェアリングと質疑応答
7月8日(日)
6:30 起床
7:00 心身の浄化のための、呼吸を使った朝の瞑想
9:00 食事
10:00 老子のタオについての話
11:00 笑いの瞑想
12:00 食事・休憩
14:00 シェアリングと質疑応答
17:00 解散
… ☆ … ☆ …☆…
講師プロフィール
スワミ・クリシュナヴェダント
1964年、仏陀生誕の国ネパール、チトワン市に生まれる。
子供の頃から真理探求の道に目覚め、14歳のときインドの神秘家OSHOに出会う。
以来インド・ネパールにてOSHOの考案した数々の新しい瞑想技法を実体験することに情熱を注ぐ。
1990年ネパール東部地方ラハンの瞑想キャンプ中に悟りを体験。
1992年日本に初来日し、関西を中心にサットサン(真理探求のための集い)を開く。
2010年6月8日、新潟から東京に向かう新幹線の車中で突然光明を得る。自身の瞑想体験を分かち合うため、東京、名古屋、大阪、栃木、福島を中心に全国各地で瞑想会及び瞑想リトリートをリードする。
○会場のTAOリトリートセンターのスライドショー
http://www.youtube.com/watch?v=asWlPjEL7ew
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