共通の目的地に向けて



今回の総選挙では、
選挙システムのせいであまりに極端に結果が出てしまい、
脱原発、卒原発の勢いは、
自民党の圧勝の前に消えてしまいました。

自民党が第一党になることは予想されていましたが、
やはり多様な国民の意見が政治の舞台に反映される程度に、
少数政党の議席も伸びて欲しかったと思います。

ですが、自民党にしかできないことも多くあります。
小泉進次郎さんが選挙中に語っていたそうですが、
過去の自民党が残した悪しきことを、きちんときれいにするのも、
彼らの責任でしょう。
自公が圧勝して衆議院の3分の2を獲得したのも、
その大掃除ができる良いチャンスです。

仮に今、脱原発、卒原発を唱える党が多数派となったとしても、
まだまだ多くの人々が、
その考えを十分に受け入れる状態にはありません。
また、議員の経験と知識の浅さからも、
満足な仕事の成果をあげるのは難しかったでしょう。

そう考えると、今回の選挙結果は、
自民党にとっては、
彼らが片付けるべき仕事をするために必要な勝利であり、
敗北した党にとっては、時が熟すのを待ちながら、
その間に、しっかりとあらゆる分野の勉強をし、
磐石な基礎固めをする時間が与えられたとも受け取れます。

人が、自分の心の琴線に響く想いに従って進んでいくならば、
本人さえも気付かなかった、新たな世界が開けてきます。
そして、自然とその人を目的地へといざなってくれます。
その過程においては、
他人からすると、意外と思われることもありますが、
その奥には深い理由が隠されていたりします。

今回の選挙では多くの人が、
日本を良くする為にどうすればよいかを、
その人なりに、よく考えた上で投票したと思います。
その点で、いま確かに言えることは、
私たちは間違いなく、
あるべき共通の目的地へと着実に向かっているのだと思うのです。

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