2013.03.21 13:56スペースシップアース ~ なぜ人類の危機は解決しないのか?昨晩のこと、NHK-BS1で放映されていた、ドキュメンタリー「スペースシップアース」を、小学生の息子と一緒に見ていました。番組は、人類の急速な増加と産業発展から、すでに回復が難しいくらいに大きく破壊されてしまった、宇宙船地球号「スペースシップアース」の舵を、今後、どのように切っていけばよいかについて、世界の賢人たちにインタビューした番組でした。番組の冒頭からサティシュとヘレナが取り上げられ、また、シューマッハカレッジの図書館などが画面に出てくるのを見て、思わず懐かしいなとつぶやいていると、隣に座っていた子供から、「そんなこと言っている場合じゃないでしょう。 これだけ危機なのに、 どの大人も、なぜすぐに行動しないの?」と怒られる始末。ついこの間までオムツ...
2013.03.16 07:33「豊かさ」のバランス ~ 三側面の豊かさを考える一般的に、暮らしの豊かさというと、経済的、物質的な豊かさのことを意味することがほとんどです。その、物やお金こそ豊かさの象徴とする価値観は世の中の空気の中にいまだ色濃く存在します。すでに江戸時代において、暮らしの中に占める貨幣の比率は高かったものの、明治以降に国を挙げて西洋化をめざしてから、共同体的な暮らしは急速に崩れ、人々はお金がなくては暮らせなくなっていきました。その為、経済活動を活発化させて、人々の懐具合を良くすることこそ、豊かで、幸福であることの基本と考えられるようになりました。しかし、その考え方に沿った諸活動の影で、まるで薬の副作用のように、多くの問題点が表面化してきました。現代においても、マクロな視点においては、まだまだ経済発展をしていかない...
2013.03.05 11:42日本の民主主義はどこへ行く?この頃、進み始めたと思った時計の針が、いつのまにか後退しているような出来事が続きます。自然エネルギーの方向に進むと見られた米国でも、シェールガスブームで、省エネなどどこ吹く風。日本でも政治、経済のあらゆるところで、過去の亡霊が現れて暴れているかのような状況が、展開されています。今日は、こんなことがあってよいのだろうかと、目を疑うような記事。「中環審「脱原発派」の就任取り消し」朝日新聞環境大臣の諮問機関である中央環境審議会の委員から、原発に慎重な人達が除かれるとのこと。権力を持つ者が反対意見を持つ者を排除し、強引に意図する方向に政策を決めてしまうという、あるべき社会には許されないこと。遥か昔、約70年も前に、東条英機が行ったことと同じです。野田前首相あた...