2009.11.30 13:15Sattvicな生き方スピリチュアル・コンパス 宇宙に融けこむエコ・ハートフルな生き方 (超★スピ)サティシュ・クマール徳間書店このアイテムの詳細を見るサティシュ・クマールの翻訳書、「スピリチュアル・コンパス」は、さすがサティシュならではの本だと思いました。多くの方にお奨めの一冊です。もうお読みになられた方も多いとは思いますが、まだの方のために、そのエッセンスをご紹介しておきましょう。インドには古くから、世界の様々な事象を、サトヴィック、ラジャシック、タマシックと、3つに分類する言葉があります。それは、人間の想いや考え方や行動にも、当てはまります。サトヴィック(Sattvic)の特徴は、優雅さ、簡潔さ、必要なものを必要なだけ、心の奥で真実として響くこと、滋養、無償の奉仕、非...
2009.11.17 04:00美しい八ヶ岳の秋に想ういま八ヶ岳は秋の最後の時期となり、カラマツ林の近くでは、黄金色になったカラマツの小さな葉が、まるで小雪が降るようにひらひらと舞い、一面に黄金色のじゅうたんが広がっています。今年の八ヶ岳の生命の息吹は、この黄金色で終わり、来年の4月に、美しい緑色の新芽が出て、再び生命の息吹がよみがえるまでの5ヶ月のあいだ、凛とした寒さの中に、澄み切った空と、白い大地と、黒い木立の、美しいコントラストが広がる冬が訪れます。自然はこんなにも美しいのに、何故、人間の社会は、こんなに歪んでいるのでしょうか。自然というお手本が、こんなにも身近にあるのに、何故、人間は自然の摂理と一致した生き方が、出来ないのでしょうか。人間が自然の智恵から離れていって、自分自身の本当の姿が見えなくな...
2009.11.16 13:31現代日本の転機 現代日本の転機―「自由」と「安定」のジレンマ (NHKブックス)高原 基彰日本放送出版協会このアイテムの詳細を見る父が面白くなかったからとくれた本ですが、私としては、ところどころに、私が知らなかった戦後の日本の歴史が書かれており、勉強させてもらいました。1973年以降からバブル崩壊まで、日本は、自民党と官僚とによる、中央から地方への分配システムを構築していきました。それと同時に、福祉国家を目指しながらも、フリーライダーを産まないための施策として、産業界が国民を老齢になるまで雇い続け、その間の健康保険や年金を負担するという、終身雇用制、年功賃金、社会保険、年金を、パッケージにした制度を作りあげていきました。この本を読むまでは、私は終身雇用制や年功賃金制度...
2009.11.10 09:22大学の「知」のゆくえ以前から気になっていた、日本の生物学者ですが、そのお名前だけは知っていたのですが、どういう方かは存じ上げませんでした。大学運営に関する仕事の関係で、ちょっと気になり調べてみると、何十冊もの生物学の教科書などの著作があり、世界的にも知られる研究を残されている、大御所の先生でした。早速、その著作の中でも、最近に書かれた何冊かを取り寄せ、拝見しました。シューマッハカレッジの恩師の本の内容も、随所に引用されていて、私としては、嬉しい発見でしたが、でも、恩師が本当に言いたかった、本質には届いていません。生物の微細な部分の説明や、進化論についての解説をはじめ、現代社会への憂いとして、共生が大事だとか、人間のエゴが自然を破壊しているとか、についての記述はあるものの、...
2009.11.05 00:14シリーズ「新しい社会の基本がわかる」についてシリーズとして、時々、このブログに書いてきた、「新しい社会の基本がわかる」ですが、これまでに6項目の話を掲載してきました。ブログの仕組みでは、過去に書いた文章がわかりにくいので、ちょっとここでまとめておきます。【1】自己組織化 (シリーズその2) ~人間社会で自己組織化が起こる条件 (シリーズその3)【2】必要十分であること (シリーズその4) ~必要最小限のものを、必要なだけ【3】“地域”が基本であること (シリーズその5)【4】競争から協調へ (シリーズその6)【5】Boundary ~ ”境界”を意識する (シリーズその7)【6】“繋がり...
2009.11.02 12:27自然と繋がった教育(Schumacher College / Children and Nature)自然の中で、子供たちの自然な発育と創造性を育てる、“森のようちえん”。1泊2日の「森のようちえん全国交流フォーラム」が、愛知県の岡崎市で開催されます。行こうかどうしようか迷っているうちに、開催まであと1ヶ月もあるのに、早くも200名の定員が、締め切りとなってしまいました。幼児教育関係者の高い関心が伺えます。ちなみに、このウェブサイトの最初のページに出ておられる、臼井朋子さんは、安曇野シャロムヒュッテの奥様。シャロムヒュッテやその敷地では、自然と繋がった、いろいろな子育ての活動が行われています。小西貴士さんは、八ヶ岳清里のKEEP協会で、私の息子も御世話になっている保育園...