2012.12.28 10:57ニッポンの日の出 ~ アベノバブルの後に・・・私が先人たちから学んだ、あるべき社会の世界観は、それは北斗星や南十字星のような、目的地に向かうための指針です。しかし私が、それらに物足りなさを感じるのは、向う目的地に対して、私たちが今おかれている現状を充分に理解し、その上でどのようなルートを開拓してゆけばよいのかといった、現実的な観点が抜けていることです。このところ、このブログに似つかわしくない政治や経済の話が続いていますが、それは、いまの私達がどのような状況におかれているのかを、しっかりと把握しなければならないと思うからです。自民党は、選挙前はTPPも原発も慎重に議論すると言って、わざと議論をあいまいにしていましたが、選挙が終わったとたん、原発担当に原発推進派の石原氏、そして、農水大臣にTPP推進派...
2012.12.19 13:54Love and Care ~ ものを愛し、大切に使う暮らし後味の悪かった総選挙のお口直しに、フィナンシャルタイムズがクリスマス前に読んでと掲載したコラムをどうぞ。~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~The most precious gifts/ By Harry Eyres(意訳)果てしない慾望のまま消費を続け、いらなくなったら放り捨てる現代の唯物主義社会。でも、本当の豊かさは、そういうものではないはず。私たちは、物と人との関わり方を変えたほうが良いのかもしれません。ものを愛し、大切に使う暮らし。私たちの数世代前の時代にはあたりまえのことでしたが、それが薄れてしまった今、もう一度、その、物と人との関係を取り戻すことが必要かもしれません。そこには、単なる“物”ではない、時間を越えたつながりと、あなただけの特...
2012.12.17 13:42共通の目的地に向けて今回の総選挙では、選挙システムのせいであまりに極端に結果が出てしまい、脱原発、卒原発の勢いは、自民党の圧勝の前に消えてしまいました。自民党が第一党になることは予想されていましたが、やはり多様な国民の意見が政治の舞台に反映される程度に、少数政党の議席も伸びて欲しかったと思います。ですが、自民党にしかできないことも多くあります。小泉進次郎さんが選挙中に語っていたそうですが、過去の自民党が残した悪しきことを、きちんときれいにするのも、彼らの責任でしょう。自公が圧勝して衆議院の3分の2を獲得したのも、その大掃除ができる良いチャンスです。仮に今、脱原発、卒原発を唱える党が多数派となったとしても、まだまだ多くの人々が、その考えを十分に受け入れる状態にはありません。...
2012.12.13 11:36進化する世界、後退する日本 ~ システム思考で見える日本経済の処方箋アメリカや欧米の先進諸国の政策や制度改革を見ていると、その端々から、着実に、新しい社会にシフトしていっていることを感じることができます。ところが日本だけが、どこかあさっての方向を向いて進んでいくようで、ましてや、今度の選挙で自民党が勝とうものなら、逆戻りをするような感じさえします。特に経済をどうするかについては、私たちの生活がかかっているだけに、本当に真剣勝負で取り組まなければなりません。今日は、そのところを少し書いてみたいと思います。少し長くなりますが、とても大事なことなので、是非、お付き合いください。複雑な連鎖が連なる経済の世界を分かりやすく解きほぐすには、システム思考の手法は必須と思います。何が何にどのように影響しているかを書き出して行き、対象の...