2009.08.27 05:02The Edible Schoolyard ~ 食育菜園食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦センターフォーエコリテラシー家の光協会少し前に出版された本ですが、これを翻訳された堀口さんには、以前に安曇野のシャロムさんでのイベントで、お会いする機会がありました。その時に本のことは伺っていたのですが、読むには至らず、今回、偶然にも、貸してもらったので、目を通しました。この本は、アメリカのサンフランシスコにある、荒れた学校で、そこに学校菜園を作り、それを軸に学校を再生していった実話です。底辺にいた学校が、最先端の学校に変貌したのです。それに加わっていたアドバイザーも、さすがにエコロジー活動の盛んな、サンフランシスコだけあってすごいです。ホリスティックな視点での、新たな...
2009.08.25 13:08ベーシックインカムはいつ導入すべきか先日の日曜日の夜、NHKで、衆議院選挙を前にした番組の中で、前長野県知事の田中康夫さんが、ベーシックインカムの導入を、前向きに検討すべきだと話しておられました。ベーシックインカムについては、過去の記事にも書きましたが、私は、この制度に対しては、将来的な導入にむけて、積極的に考え始めるべき時期に来ていると思っています。「仕事」とは、本来は、お互いがお互いのために働くことを意味します。しかし、実際はそうではなく、「仕事」はお金を得るための手段となり、社会にも、商品にも、モラルにも、あらゆる面で質の低下が起こっています。そういった本末転倒な状況から脱却するには、ベーシックインカムは、非常に有効な手段となるからです。しかしながら、その導入のタイミングを間違える...
2009.08.23 04:58【シリーズ】新しい未来の基本がわかる その8“繋がり”を増やすよく生物多様性が大事と言われますが、単に種類が増えればよいと言う問題ではありません。生物多様性の先にある、もっと大事な点は、種と種の間で、お互いに相互依存しあう関係が、いかに多く築かれているかどうかです。ある一定の大きさのコミュニティーがあったとします。仮に、それを構成する種が少なく、食物連鎖のようなお互いの繋がりが、単純な集団だったとしましょう。たとえばキツネ、ウサギ、草の種があり、キツネはウサギを捕食し、ウサギは草を食べ、草はキツネやウサギの排泄物を栄養にするとします。このようなコミュニティーの場合は、構成する種のうちの一つの個体数が少し変動しただけで、別の種の個体数は著しく増減し、コミュニティーはとても不安定です。ちょっとした拍...
2009.08.18 12:51戦争を起さないために ~ 上と下からの2つのアプローチ2年前の初夏に、サティシュクマールの合宿で、安曇野のシャロムさんの地下にある大広間に、寝袋持参で泊まったとき、いかにも旅なれた感じの、頑強そうな男衆が、少し遅れて到着しました。自己紹介を聞くと、そのグループは、紛争解決のスペシャリスト集団で、国際的なNGO非暴力平和隊のリーダー達でした。彼らは激しい紛争地帯であっても、決して武力には頼らず、自衛のための武器も一切持たずに、紛争当事者の間に入っていきます。そのためには、事前に、紛争解決のためのノウハウを身につけ、現場では、周到に紛争解決への環境を整えていくそうです。非常に荒れた紛争地域に、全くの丸腰で入っていっても、それでも襲われずに任務を遂行するためには、知らない人でも、すぐに一目をおかれるだけの、人格...
2009.08.07 13:25日本陸軍の開戦前夜母は、私が小さかった頃、日本陸軍の中枢にいた祖父や、陸軍の幹部養成学校に通っていた父のことは、家の外では絶対に話してはいけないと、厳しく注意しました。まだ、戦争の悲惨な状況を体験した人が多く、戦争を引き起こした元凶と言われる日本陸軍に、非常に厳しい目を向けられていた当時、私が非難を背負うことの無い様にと、思ってのことだったと思います。しかし、戦後64年をすぎ、戦争の記憶が急速に風化しつつある今、戦争の悲惨さとともに、日本陸軍が、どのようにして戦争に突き進んでいってしまったかを、私たちは、今一度、しっかり、認識しておく必要があります。その一つの記憶のために、今日は少しばかり、当時のことを、祖父の体験を通して書いておきたいと思います。祖父は、天皇家を護衛す...
2009.08.04 12:53広島、長崎、終戦、そして、憲法第9条私が物心ついたときには、すでに終戦から二十数年がたっていましたが、私が生まれたその町は、海軍工廠のあった場所で、B29による猛烈な爆撃にさらされたところでした。防空壕や高射砲を据え付けた跡など、第二次世界大戦の痕跡が、まだ町や付近の野山に数多く残っていました。また、広島が近かったことから、原爆のときの話や、その後に、大やけどした人々が次々に列車で運ばれてくる惨状など、戦争体験の話が、ごく日常の会話の中にもありました。町は、まだ第二次世界大戦の延長線上にあったのです。今日、何故このテーマを書こうかと思ったのは、先週の金曜日、NHKの東海地域版で、ガダルカナルの激闘から、生き残って帰ってこられた方々が、長年の沈黙を破って、その惨状を語られ始めたという番組を...
2009.08.03 03:37Who wants to be a Millionaire’s Technologyシューマッハカレッジを運営する、ダーティントンホール財団で、面白そうなワークショップが開かれるようです。ダーティントンホール財団は、持続可能な社会や、新たなパラダイムの追求を始め、アート、文化、教育、経済、農業、食、環境、社会正義、平和、地域社会、哲学など、関連する様々な分野にわたる活動をしています。BBCにも教育番組を提供するなど、その質の高さには定評があります。今回のワークショップは、"The Abundant Life Project"と言い、高齢化する地域社会の様々な問題や課題に対して、どのように対応していくかを考えるものです。そして、参加者が、他の皆がどのように考えているかを、より把握しやすくするために導入されるのが、表記の、...