2009.10.29 04:24呼吸する経済その昔、シューマッハカレッジの瞑想室で、瞑想のために呼吸を整えようとしていた時に、ふと気づいたことがありました。それは、世の中の経済というもの、特にお金の流れというものは、私たちが、息を吸い、吸った分だけ吐き出すといった、この呼吸と同じでなければならないということでした。皆が、必要な分だけ吸い、それをきちんと吐き出していれば、空気もお金も、人々の間で循環し続けます。それは、貧困とは無縁の社会の基盤になります。現在の社会では、息を吸いすぎる人が沢山います。その為に、息を吸おうと努力しても、息が十分に吸えない人が沢山出てきてしまうわけです。世の中のお金が、極端に偏在してしまっているのです。息を吸いすぎているのは、米国型資本主義の制度をいいことに、実質的な搾...
2009.10.28 10:30フィンランドという国昨年出版された、「フィンランド豊かさのメソッド」と言う本ですが、この国が豊かと言われるようになった理由について、どのように分析されているのか興味をもって、読んだのですが、この本には特にそのようなものはなく、”メソッド”というよりは、訪問記の類でした。しかしながら、何点か、参考になった点がありましたので、メモとして書いておきます。フィンランドの小学校では、大体、一クラスが25名。クラスには担任の先生のほかに、特別にフォローが必要な生徒がいる場合には、アシスタントの教師やボランティアがつきます。また、授業についていけない子供には、特別授業が用意されているなど、手厚い教育体制が整えられています。小学校の先生の殆どは修士課程の卒業者で、先生になるには、適性検査...
2009.10.22 03:53京都 ~ サティシュ・クマール講演会(11/11)講演会の問い合わせ先となっている今掘様から、このブログでも宣伝してねとご連絡いただきましたので、早速、掲載させていただきます。サティシュが設立に尽力し、運営に携わっている、シューマッハカレッジでは、そのコースに参加したことのある方を、シューマッハファミリーと呼んでいます。今堀さんもファミリーの一員だということで、何だか仲間を見つけたようで嬉しいです。さて、下記のイベントの案内は転載ではありますが、プロフィールのところだけ、私のほうで若干修正しています。(ここから転載)~~~~~~~~~~~~~~~~~~サティシュ・クマールさんの講演会「地球巡礼」~平和と健康を取り戻す新しい生き方~●開催日時2009年11月11日(水)18:30-20:30(18:00...
2009.10.21 04:51「分離」意識を植え付ける文化私たちの多くは、物と物、自分と他人、自分と物、自分と植物、自分と動物、自分と地球・・・について、自分と他とは分離していると考えるのが、ごく普通であり、それが当たり前のこととなっています。日本では、一般には明治の文明開化以降、西洋の考え方が流入して、その意識は一層強くなりました。西洋では、15世紀、16世紀の頃から、急速に変化していったそうです。特にデカルトが、客観的に観察できるものしか信じずに、モノをできるだけ細分化して単純化して考える。そして、個を集合させると全体になる。といった、機械的な世界観を発表しましたが。それが、その時代の空気に合ったのか、急速に世に広がっていったのが、大きな要因の一つではないかと考えられています。実は、親子の間や初等学校のな...
2009.10.17 14:50弘前のりんご農家 木村さんの不思議青森弘前のりんご農家で、いまやどこの本屋さんでも、そのお顔を拝ませていただけるくらい、一般にも広く知られるようになった木村秋則さん。八ヶ岳にも15年ほど前に、自然農を教えにいらしたことがあるそうです。その時に会いに行った両親によると、写真のとおりに、本当に屈託のない笑顔の、誠実な方だったそうです。両親は、その時から木村さんと、木村さんのりんごの大ファン。その後、我が家も木村さんのことを知り、大ファンとなりました。その木村さんがこの夏に出された本、「すべては宇宙の采配」を父から譲ってもらったので、早速、読んでみました。すべては宇宙の采配木村 秋則東邦出版このアイテムの詳細を見るこれは、木村さんの信念と、これまでの人生の中で、出会った様々な不思議な体験を綴...
2009.10.09 03:00理想と現実の狭間でTAO塾の波多野さんの言葉を借りるならば、(先日、リンクを貼るのを忘れていました。 是非、お立ち寄りください。 アンドリュー・ワイルさんをはじめ、 国内外の著名な人たちも、ここを訪れています。)私は、どちらかというと、「濃い」自然派の一人であり、大自然(宇宙)の摂理(本質)との協調(愛)のなかに、健康な生活と、健全な社会づくりの基礎があるという、考え方を基本にしており、そこに、一つの未来社会のあり方の理想を抱いています。しかし、「濃い」人たちと会うと、時々、気になることがあります。こうすべきだとか、これはいけない、あれはいいけない、これがいいんだ、あれは効く、など、どこに根拠をもっているのかわからない上に、そういった自論を延々と展開する人が、このところ...
2009.10.07 13:58ふつうの幸せ、本当の幸せ先日、週刊誌AERAで、「ふつうの幸せ」をテーマにした、勝間和代と香山リカとの対談が載っていました。努力して成功を勝ち取る幸せか、それとも、程ほどに人生を送って感じる幸せか、その対峙を狙って企画された対談でしたが、対談内容は、まるでそれを裏切るような、双方かみ合わないものでした。私が考える「幸せ」と言うものは、勝間和代や香山リカのどちらとも違います。まず、幸せというものは、生きている限り、その人が気づいているか、いないかに関わらず、必ず、そこにあるものだと思います。幸せは追求するものではないと思います。いま、生きていられることの有難さ、何かをできることの有難さ、何かを創れることの喜び。それらをいかに感じられるか、その「幸せを感じる力」が、大事なのではな...
2009.10.04 02:07The International Center for SustainabilitySchumacher Collegeのサブタイトルの名称がThe Dartington International Center for Sustainabilityに変更されるのだそうです。設立当初は、The Center for Ecological Studies、だったのですが、何年か前に、Ecologyという言葉が消え、その代わりにSustainabilityという言葉が入り、そして今回、Dartingtonという言葉がさらに加わりました。今回は名称の変更だけではなく、Schumacher Collegeの組織運営も変わったようです。そもそもSchumacher Collegeは、Dartington Hall財団が、サティシュ・クマールとア...