• Home
  • ひできの八ヶ岳ブログ(旧ブログ)
2020.05.06 06:37
パーマカルチャー/ドキュメンタリーフィルムINHABIT
エコロジカルな暮らしの王道とも言えるパーマカルチャー。その米国での事例を取材したドキュメンタリーフィルムが、コロナ禍の今だからこそ多くの人に見てもらいたいという制作会社の好意で、いま特別に無料で公開されています!パーマカルチャーが、広大な自然の中で行われている事例から、住宅地、ニューヨークといった大都市で実践されているものなどいくつも取り上げられています。あのSacred Economicsを書いたチャールズ・アインシュタインも登場します。英語ですが、映像だけでも内容は大体わかると思います。アメリカの自然派の方々の暮らし方や、日本とはスケール感が違う大自然をぜひお楽しみ下さい。
2020.04.17 01:13
変化していく世界、遅れる日本
ニュージーランドのジャシンダ・アンダーソン首相やはりこの人には注目すべきところがあります。迅速で的確だったコロナ対策のみならず、以前にあったクライストチャーチの襲撃事件の時の対応でも素晴らしいものがありました。若干39歳でありながら、判断力、決断力、統率力とも優れたリーダーシップを発揮できるのはなぜなのでしょうか?それはきっと、物事を考える基本となっている指針がとても明瞭だからに違いありません。国民が不安なく安心した暮らしができるために、しなくてはならないことは何かを第一に考えているため。それによって、今や意味の薄れた古い慣習や考え方を再考しながら、新たな社会づくりを始めています。ニュージランドを始め、先ゆく国々がどんどん新しい取り組みを進めていってい...
2020.03.15 11:08
SDGsとダラムサラ・エコビレッジプロジェクト
企業が、すべての人の幸福を第一に考え、地球環境と共生しながら、それを実現できる社会づくりを行っていく。今、ようやく広まりつつある国連のSDGsの活動は、そういった社会づくりへの架け橋となっています。企業がSDGsを事業に組み込むときに、根本的な土台として大事になるのが、それを検討するときの基本的な考え方、指針のようなものです。例えば、「真の幸せとは何なのでしょうか?」「人は何のために生きているのでしょうか?」「人間と自然はどのような関係であるべきでしょうか?」「社会はどうあるべきなのでしょうか?」とても身近な問いだけれども大事なこと。答えは一つではありませんが、一人一人が自分なりに考え答えられることが、これからは必須になってきます。それが、SDGsに向...
2020.03.05 13:30
世界を変える二つの魂
大人は気候変動への対策にもっと真剣に取り組んで欲しいと、一昨年から活動を続けているグレタ・トゥーンベリさん。一部のおじさん達や政治家の人たちからは、何だか大人げない反発の声が聞こえてきますが、 何十年も環境やエコロジーのことに関わってきた私からすると、グレタさんは何も間違ったことは言ってません。むしろ、反発の声の方に違和感を感じます。去年あたりから欧米各国や企業において、気候変動対策への取り組みや、より社会性を意識した企業への見直しの議論が、急速に活発になってきました。各国や企業も、これまで、どちらかと言うと受身的な対応が多かったのが、グレタさんが益々注目されてくるにつれて、これはのんびりしてはいられないと一気に前に動き出した感があります。東日本大震災...
2020.03.03 13:14
今のアメリカの姿は、未来の日本で起こること
多くの人が気づいているように、アメリカで先行して起こったことが、何年か、何十年かたって、日本で追従するように起こることは珍しくありません。今、アメリカでは大きな経済格差が起こっており、大学生が一千万円以上の借金を背負って大学を卒業し、社会人になって年月がたっても自宅が買えない世帯が増えています。日本でもその兆候が見え始めていますが、このままでは、ほぼ間違いなくアメリカを追従して、日本も大きな格差社会になっていくはずです。アメリカで、その格差社会に正面から戦っている民主党のサンダースさんが、民主党候補選挙で頑張っています。確か、前回の2016年の時は、先頭をいくクリントンさんをサンダースさんが猛追していました。しかし、サンダースさんの支持者が多いカリフォ...
2019.03.25 13:08
自然から学ぶ社会のしくみ(4) ~ 必要なものを必要なだけ・・・
健康な生命の営みでは全てに無駄が無く、生命の維持に必要なエネルギーは、必要なだけ作られて消費されます。たわわに実っている果実も、種の継承に役立ったものの他にも、動物や虫の食料になったり、土の肥料となったりと、結局は循環する生命系の営みの中で見事に全てが役目を果たします。捕食動物の代表であるライオンも、おなかが減っているときは一生懸命獲物をとって食べますが、そうでないときは目の前に小鹿が通りかかっても見向きもせずに寝ています。人間以外の生き物は過剰な欲を持たず、必要最小限なものを必要なだけ自然界から頂くという、自然界の鉄則のようなルールに従って生きています。ネイティブインディアンや日本でもアイヌなどの古い伝統の中にも、最小限必要なものを、必要なだけ自然界...
2019.03.24 05:51
自然から学ぶ社会のしくみ(3) ~ 自己組織化の条件とは
その2では、自然界の自己組織化が新しい社会の一つの基本になる可能性について書きました。それが人間社会において起こりえるのかどうか、起こるとしたらその条件とは何かということが今回のテーマです。自己組織化の本質は「協調」にあります。今回のテーマを“協調的組織”作りのための条件、と言い換えることも可能です。ただし、ここで一つおことわりしておきますが、人間社会にも自己組織化が・・・といっても、学問の世界でいう厳密な意味での決定論的な自己組織化が起こるかということを述べているわけではありません。生物の世界で起こっている自己組織化をメタファーとして、そのメリットが活かされる組織づくりが可能かどうかと言うことです。やや長文ですので、お暇なときにゆっくりとお読みくださ...
2019.03.24 05:32
自然から学ぶ社会のしくみ(2) ~ 生命の基礎=自己組織化
自己組織化生命の自己組織化とは、生命自身が自らを形成し、それを維持、自己管理していくことです。自己組織化という言葉は、生命だけに使われるものではありません。単なる物質の世界でも起こります。物質の世界で起こる自己組織化の様子は、まるで生物が活動しているかのような活き活きとしたものです。YOUTUBEを探したら、自己組織化の実験の映像がいろいろ出てきました。自己組織化を心にイメージするのにそういった映像はとても役に立ちます。中でも、結構楽しめるものをご紹介します。1) Belousov-Zhabotinsky reactionhttp://www.youtube.com/watch?v=bH6bRt4XJcw
2019.03.24 05:12
自然から学ぶ社会のしくみ(1) ~ 生命の智恵から学ぶ
地球生命系に関する新しい研究によって、次々にその特徴がわかってきました。その特長にこそ、私たちが地球生命系と共生できる新たな社会づくりのための、大事なヒントが含まれていると言われています。その生命の智恵とは一体どのようなものなのでしょうか。これまでの生物学の主流は、世界はあたかも機械のように出来ていて、それらを細かに分析していけば、世界は把握できるというものでした。これを機械論的な観察などと呼びますが、極めて複雑な世界を、個別な分析だけによって観察しても、それは、例えて言うならば、複雑な立体のある一部分だけを観察したにすぎず、かなり偏った一面的な理解にならざるを得ません。そのために、今の環境問題や健康問題など、様々な問題を引き起こした原因にもなっている...
2019.03.23 11:40
"ダイアローグ"="真の対話"をするのに必要な条件とは
“ダイアローグ=真の対話”とは、お互いが協調的に考え、語り合うこと。それによって、思い込みや先入観、感情を排除した、より適切な答えにたどり着くことが可能になります。人はそれぞれに、考えていること、知っていること、価値観などが異なります。その差をお互いに理解して、乗り越えていくためには以下のことが必要です。1.お互いに何について話し合うかを明らかにしておくこと2.必要な情報をお互いに共有すること3.お互いは必ず対等な立場で話し合うこと4.相手の意見を決して否定せずに理解に努めること5.意見を言う時はその時に本当に大事と思うことのみを話すこと6.聴くことと語ることとのバランスに気を付けること特に大事なのは3番。年の差があっても、経験の差があっても、お互いに...
2019.03.23 11:37
本当の「対話」の真価を生み出すには・・・「真の対話」とは
「真の対話」とは、ただ単に語り合うのではく、相手の話すことに傾聴して、お互いの想いや考えを認め合いながら、よりよい答えを追及したり、深い学びを得たりすることを言います。夫婦であっても、友達同士であっても、コミュニティーや職場、果ては国会や国連会議であっても、これを実践できればお互いの関係も変わるし、世界も変わります。何がそうさせるのかといえば、「真の対話」をすることを通じて、人間が本来持つ「良心」が対話の中に反映されてくることです。いま世界で最も必要とされることの一つと言ってもよいでしょう。量子力学の大家の一人だったデビッド・ボームが広めたこの対話の大切さに私が出会ってから、早くも四半世紀が過ぎようとしています。この間、いろいろな場面で試行錯誤を重ねて...
2018.02.03 14:27
田園調布(ガーデン・シティー)の発想
田園調布の田園とは、「ガーデン・シティー」の訳だったとのこと。田園調布が「庭園都市」として計画されていたことが広く知られていたら、きっと、日本の都市計画にも大きなプラスの影響があったはずです。街の美しい景観は、人々の幸福感を高める大事な要素として、もっと認知されるべきことのように思います。日本の戦前までの街の風景が写っている写真を見ると、当時の街は、とても落ち着いていて美しいのに気付かされます。ですが、戦後になると、街は、周囲との調和などお構いないビルと看板に、見渡す限り埋めつくされてしまいました。そのような場所で、気持ちが和むことはありません。見て歩いて癒される街の景観を、私たちは、いつか取り戻したい。それは、私の子供の時からの想いです。

Copyright © 2025 Think Beautiful.

Powered byAmebaOwnd無料でホームページをつくろう