2009.03.29 12:12小西貴士さん ~「森の日」トーク&スライドショー久しぶりに、何か心を揺さぶられるように感動したイベントでした。その感動は、不思議なことにも、今や全国に知られる、青森の伝説的なりんご農家、木村さんのりんごを食べたときの感動と非常によく似た体験でした。まさに「自然と本物」を見た、といった感じでしょうか。それは、近くの保育園で毎週のように行われている、園児が、半日、或いは、終日かけて森の中で自由に遊ぶ、「森の日」の子供たちの表情を撮った写真のトーク&スライドショーでした。写真を撮影し、話をしてくださったのは、「森の日」の引率者である、キープ自然学校の小西貴士さん。写真の腕前もプロ級で、美しい自然と表情豊かな子供たちの写真は、どれを見ても、見とれてしまうほどです。今日は、園児の様子を撮影した12000枚の中...
2009.03.28 00:45世界経済は底入れしたのか?最近、いくつかの経済指標がやや好転したことから、景気は底をうったかもしれないと言う人たちがおられます。しかし、そういった観測に対して、竜河さんより、今の経済状況に関する厳しいコメントが発表されています。今回の金融危機を発端とする経済低迷は、まだまだ先があるそうです。私たちが竜河さんから、米国の住宅・土地バブルが崩壊し、それから世界を巻き込む未曾有の大不況が始まる、との予測を聞いたのは、実に3年前、2005年~2006年の冬のころでした。当時は、平成景気といわれ、トヨタは世界一目指して、投資につぐ投資を行っていたころです。しかし、竜河さんの予測を伺い、まず、資産のある人はそれを安全なところに移しました。そして、私の両親や我が家は、経済が最悪の事態に陥った...
2009.03.24 04:57「いのちと気」~意識を高め、病気を超えるいのちと気ー意識を高め、病気を超えるー天外 伺朗,矢山 利彦ビジネス社このアイテムの詳細を見る天外伺朗さんと、矢山利彦さんの、ほやほやの新刊です。天外さんというと、ソニーのCDやアイボの開発者であり常務取締役だった方で、先端科学と精神世界との繋がるあたりの研究でも知られています。また、矢山さんは、西洋医学に波動医学と気功など代替医療を取り入れられた治療をされることで、いろいろなところで紹介されている方です。そのお二人が、病気の治し方、医療制度のあり方、科学の方向性などを語り合っている一冊です。このお二人が進めておられる、「ホロトロピック」という、人はそもそも病気にならなくてすむ存在であり、医師は、病気を治すだけではなく、人が病気にならないように、食事、...
2009.03.23 06:18テレビを見ないライフスタイル八ヶ岳に住んで驚くのは、私の住んでいる地域の人々に、シンプルなライフスタイルを追求する人が多いことです。世間づきあいの少ない我が家ではありますが、子供の関係のお付き合いなどで、なんとなくその方のライフスタイルが分かる家庭は約30軒。その中で、ホメオパシー、イトウテルミーなどの代替医療を使っている、或いは、関心を持っている家庭は約4割強くらい,。いつも食べ物はマクロビオティックか、そうでなくてもベジタリアンが基本の家庭が6~7軒で約20%。子供の教育環境などの理由から、テレビを設置していない家庭が少なくとも3軒。実に10%。特に、テレビを持たない家。正直、ちょっとうらやましくもあります。実は、私が小さいときに、勉強もせずにテレビを見つづけていたことから、...
2009.03.22 05:58意識的に生きること八ヶ岳も春のきざし昨日の朝日新聞の記事に、バイク事故で、集中力や記憶力が著しく低下するほどに脳を損傷された、寺田さんのことが書かれていました。人の名前をうまく覚えられず、文章も頭に入らない。得意だった絵もうまくかけない。ものが二重に見える。今まで簡単にできていたことが出来ない。「明日の朝早く、記憶を探しに森へ行く」と、お母さんにつぶやいたこともあったそうです。しかし、寺田さんは、そういう自分を次のように思っているそうです。「事故に遭ってよかったと思う。自分を知ることが出来たから」人が人生を歩む究極の目的は、“本当の自分を知ること”とも言われます。神の一部である自分とは何なのかを、無限に続く体験を通して、知るプロセスなのだそうです。この記事は、普段、何と...
2009.03.21 04:08資本主義はなぜ自壊したか 中谷巌氏この一週間、5つの企画を同時に考えていたので、ちょっとブログを書く元気まで出ませんでした。ちょっと間が空いてしまい、この間、アクセスしてくださった方には、大変、申し訳けありませんでした。さて、今日の本題です。資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言中谷 巌集英社このアイテムの詳細を見る中谷巌氏と言うと、これまで構造改革、自由主義的な論者として、政府の御用学者として、の一面しか知りませんでした。そのようなこともあって、いまどき資本主義の自壊の本を出しても、私たちからすると遅すぎだし、きっと世相に迎合した、とって付けたような議論の本だろうなと思っていました。しかし、先日、本屋でこの本を手にして、そのような思いは吹き飛びました。サブタイトルに「日本再...
2009.03.13 06:52Ancient Future ~ ヘレナ・ノーバーグ・ホッジサティシュ・クマールの今秋の招聘を企画されている方から、ヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんのインタビュー記事が、ネットで今日から公開されるとの情報を頂きました。私が留学していたころ、ヘレナは学校のすぐ近くに住んでいて、頻繁に学校に来られていました。学校でスピーチをするときもありましたし、夕方に散歩がてら、ご主人とともに遊びに来られる時もありました。もともとはジャーナリストだけあって知的好奇心は強く、「知恵の樹」(左のお奨め本参照)の共同執筆者であり、その後、認識論や哲学の分野で世界的に注目を浴びていた、故フランシスコ・ヴァレーラが来て講演したときも、大勢の聴衆の中で、後方の席から大きな声でヴァレーラに質問していた姿が忘れられません。ヘレナと言えば思いだす6...
2009.03.11 09:11エコロジカル・プラットフォームに触れている人ヨーロッパのディープエコロジー思想の先駆けであった、Arne Nessアルネ・ネスさんが亡くなられました。御歳96歳、現代においては十分なご長寿でした。私がシューマッハカレッジの大学院にいたときに、アルネ・ネスさんが学校の講師として呼ばれ、私たちは、特別に彼との対話の時間を頂くことができました。その時にアルネ・ネスさんが強調されていたのは、生命の「Intrinsic Value」。なんと訳せばよいのでしょうか。直訳すると、あらゆる生命に内在する本質的価値とでもなるのですが、アルネ・ネスさんは、そういった上辺だけの形而上的な言葉を超えた、心の体験でしか理解することのできない奥深い意味を込めて使われていたと思います。アルネ・ネスさんが、Intrinsic ...
2009.03.09 00:32エデンから ~ Up from Eden今から30年近く前の、今は絶版となっている本のタイトル。私が学生時代に読んだ、トランスパーソナル心理学のケン・ウィルバーの初期の作品です。小さな山小屋では全ての書物を収容できずに親の家の書棚に預けてあったのを、久しぶりに見つけて20年ぶりに開いてみました。私がどうしてこの本に興味を持ったかは定かではありませんが、多分、今はなき筑紫哲也さんが朝日ジャーナルの編集長をされていたときに、そこに紹介されていたのだと思います。当時の私は、この本を読んでも、その内容は十分には理解できていなかったと思います。しかし、重要だと思って書き込んでいた線は、意外と的を射たところに引いてありました。今に至る私の人生の過程のなかで、潜在的に大きな影響を与えていたのは間違いありま...
2009.03.07 00:15最後までブレなかった ジョージ・W・ブッシュブッシュ前大統領が、大統領を辞める直前12月に、まるで時間切れ前に駆け込むかのように、ある法律の修正を行いました。それは、絶滅危惧種保護法の修正でした。その内容を見て驚きました。その修正とは、なんと、絶滅危惧種の保護を目的にしたのではなく、反対に、開発のために、絶滅危惧種の事前調査はしなくてよくするものでした。自然環境に対しての人々の関心が高まっているいま、それに完璧に逆行する修正です。ブッシュ前大統領のした事に関して、今日、もう一つ驚いたことがありました。それは、堤美果さんの「ルポ貧困大国アメリカ」の101ページ。ブッシュ前大統領が行った教育改革です。全国一斉学力テストを実施して、成績を上げた教師と学校にはボーナスを支給し、そうでなければ降格や助成金...
2009.03.04 02:20水面下でうごめく権力とメディア今日の新聞各紙のネット版を見ていると、小沢一郎氏の献金問題について、問題ありとして、極めて執拗に批判的に書いているのが読売新聞。やや批判的に書いているのが朝日新聞。意外にも冷静に書いているのが日本経済新聞社。客観的に、深入りせずに書いているのが、毎日新聞社と産経新聞でした。特に私は民主党支持者ではありませんが、今回の西松建設の裏金問題の摘発といい、今回の逮捕のタイミングと展開は、なんだかとても不自然で、一部の権力筋の恣意性の高い工作のような気がしてなりません。もしそうなら、これまで、国民にわからないように国家権力を動員し、メディアを操って、世論を操作してしまう、大なり小なり、何度となく画策されてきた手法が、また繰り返されたのでしょう。しかし今回は、もし...
2009.03.02 07:48地域の活性を実現する日曜日に行われた「おかざきファーマーズマーケット」は、いままでで最高の売上という店舗もあり、なかなかの盛況でした。今回は、地元の野菜を使ったカレー屋から、五平餅、鍋、おにぎり、カフェなど、その場で食べられる店舗も増えてきました。こういったお店は、マーケットに彩を添えるので、もっと増えていけばよいと思います。意外にも、毎日新聞さんも取材に来てくださいました。地域の循環型の経済を活性化させ、生活の基本財を地域でまかなえるようにするためには、多くの人が、それを大事に考え、自ら、生産だったり、流通だったり、購買者だったりと、それぞれに出来る形で参加しようという、機運が出てくる必要があります。それには、大手メディアの影響力は、大きな力になります。さて、主催者の責...