2008.12.31 13:00昨夜、不思議な夢を見た昨晩、不思議な夢を見ました。私は、巨大なミュージアムのような、海のそばの白い建物の中にいました。建物の天井はとても高く、大きなホールのようです。そこには、大勢の人がいて、好き好きな方向に歩いています。建物の端のほうには、巨大な灯台のような展望台が建っており、そこへのエレベータを待つ人が並んでいます。白人や黒人が大半で、アメリカかどこかの、観光地の雰囲気が漂っていました。その建物の中で、なぜか私は、自転車のハンドルくらいの、小さな白い棒を持っていました。その棒は、行きたいところに自由に飛んでいける、不思議な棒でした。しかし、その使い方にはコツがいります。自分が自由に空を飛べることを、心から信じなければ、飛ぶことはできないのです。だから、最初は、なかなか飛...
2008.12.30 07:34変化の風が吹きはじめた今日も八ヶ岳は穏やかな日和。冬がこのくらいであれば、山暮らしも、もっとすごしやすいのに、と思います。八ヶ岳南麓では、蓼科方面から流れてくる風が吹きぬけ、真西からの強風が時折あります。夜、本当に静まりかえった真夜中に、遠くの方から地鳴りのような音が聞こえ、それがだんだんと、こちらに近づいてきます。そして、突然、家が揺れるくらいの、嵐のような強風が、吹き抜けていくのです。まるで、風神が通り過ぎていくような、不思議な風です。いま世界に、その不思議な風のような突風が、吹き始めています。モノから、心へ、所有から、分かち合いに、分離することから、結びつくことに、不安から、安心に、ピラミッド型から、逆ピラミッド型に、複雑化した社会制度から、シンプルな社会制度に、・・...
2008.12.29 12:20多数決という暴力一昨日までの寒気は去ったようで、今日は風のない、うららかな一日でした。日中は外でもセーターなしで、すごせる陽気でした。両親の家に行ったところ、昨日の夜のゴールデンタイムに、とても面白い番組があったので、つい遅くまで起きて見てしまったとの話。その番組は、アメリカのイロコイ族の、ドキュメンタリーだったそうです。この部族はアメリカの建国に非常に重要な役割を果たし、アメリカ合衆国憲法、のちの日本国憲法の起案にも、大きく影響したのだそうです。一般に、多数決は、民主主義の象徴のように考えられています。「多数決で決めるのだから、文句の言いようはないだろう」といった考えが、大多数の人々の脳裏に、しっかり刷り込まれています。しかし、実は、多数決=民主主義では決してありま...
2008.12.28 11:36サティシュ・クマール氏に関する記事をアップ欧米では、核兵器廃絶を訴えて、インドからモスクワ、ヨーロッパ、そして、海をわたりワシントンまで、一銭のお金持たずに歩きとおした平和運動家と知られる、サティシュ・クマール氏。その後、平和でエコロジカルな考え方とライフスタイルを提案する「リサージェンス」誌の編集長として活動し、その傍ら、シューマッハカレッジ、スモールスクールの設立に中心的に関わってきました。今や、欧米での講演となると千人規模の聴衆の集まる、新たな生き方、新たな社会のあり方を語る、カリスマ的な存在となりました。日本ではまだまだ知名度が低いのですが、既に2冊の邦訳が出版されています。近年では、2007年に日本に来日し、東京、京都、長野などで講演を行いました。長野では安曇野のシャロム・ヒュッテの...
2008.12.27 11:58DNAだけで生命は解けない(邦訳:中村運 甲南大学教授、英語版は左サイドバーをご覧ください))欧米で出版から10年たっても、なお売れているロングセラーの一冊。著者は理論生物学者のブライアン・グドウィン。若かりしころから、構想主義生物学の旗手としてその先頭に立ち、その後、複雑系の考え方を重視した研究にむかい、サンタフェ研究所の外部アドバイザーを勤め、米国のスチュワート・カウフマンらと、いくつもの共同研究を行ったりしています。利己的の遺伝子の考え方で知られる、リチャード・ドーキンスとは、オックスフォードで同じ門下生でありながら、彼とは正反対の考え方をとり、機械論のドーキンスに対して、全体論のグッドウィンとして、何度も科学誌上などで対局しています。また、妹弟子ともいえるメイワンホー教...
2008.12.26 11:41正しい選択をするために必要なこと八ヶ岳の標高1000メートルより上の地区は、夜からの雪で、風景は一面の銀世界。そして、朝の道路は凍りつき、冬本番の様相でした。夕方になって何だか肌寒く、今日は暖房の効きが悪いのかなと思ったら、今の外の気温はマイナス7度。しかも北西からの強い風が吹き付けています。寒いはずです。八ヶ岳の標高が1000メートル付近より上は、かつては、ほとんど人は住まなかったところでしたが、明治以降に切り開かれ、先人たちの想像を絶する苦労を経て、農地や牧草地となりました。ここを開拓してきた人たちの時代は、温暖化の今と違って、もっと寒かったはずです。きっと隙間風の入る家に、簡素なストーブ、といった生活だったに違いありません。しかもコンビニもないし、宅配便もありません。道も、舗装...
2008.12.26 11:35八ヶ岳の自然の恵みを感じるパン屋「セルクル」中央道の小淵沢インターを出たところの、信号機を右折して、500メートルくらいのところに、左側に「セルクル」というパン屋さんがあります。八ヶ岳南麓のオーガニック派の御用達として、高い評価を得ているところです。それもそのはず。オーナーご夫婦は、東京の名店ルヴァンのご出身。私も、東京にいたときは、朝食のパンはルヴァンと決めていましたが、その味に勝るとも劣らない、極めて確かな職人技です。セルクルさんHPより、セーグル50 カランツ&アーモンド 最も好きなのは、写真のセーグル50 カランツ&アーモンド大自然の恵みのつまった、贅沢な美味しさです。材料の安全性や味に細心の配慮がなされ、オーナーご夫婦の人柄といい、まさに信頼のおけるお店です。遠くの方には宅配もあります...
2008.12.25 14:38クリスマスの本当の意味八ヶ岳のクリスマスは、冷たいみぞれのふる、寒い一日となりました。なぜだかわかりませんが、雪より、みぞれのほうが気持ち的に寒い気分がするのは、きっと私だけではないと思います。最近のニュースは、景気をもっと悪くしようとでもしたいのか、一日中、景気減速と解雇、非正規社員の契約破棄などの、冷たい話題でもちきりです。しかし、数日前から、新たな話題が加わりました。例えば、いすゞが非正規社員のリストラを中止。労働金庫が、困った方のために特別融資を開始。各地の地方公共団体が、空いている公共住宅を安く提供するプログラムを開始。民間の方の中にも、リストラされた方を対象に、年末年始に自分の所有する施設などを、提供される方も出てきました。これからますます、こういった、暖かなニ...
2008.12.24 11:05来年は心してかからないと!清里の静かな森の中にある 美しいアンデレ教会一昨日に公開したシューマッハカレッジ留学記こと「イギリスに吹く新しい風」は、このブログ以外は何の告知もしていないのに、2日目にして1000ビューを超えました。10年を過ぎた今でも、その内容は、まだ古くなっていないことを感じた次第です。お読みいただいた方、ありがとうございます。自分で読んでいても、忘れていたことや、思考のきっかけになることなど結構あり、書き残しておいて良かったと思います。当時、書くことを薦めてくださった、大阪のムソー社の山口氏には、本当に感謝です。来年のいつになるかわかりませんが、今年の金融危機以上に、その水面下で進行している大きな変化が、ついに顔をだすことになるかもしれません。自分も、本当に心...
2008.12.23 12:37森の中にたたずむグローブ・カフェ高原鉄道と呼ばれる、八ヶ岳の東山麓を走る小海線。その甲斐小泉という駅から、1キロくらいか・・・、周囲は別荘とペンションが点在する森の中に、グローブカフェはあります。東京から越してきた素敵な若い夫婦が、本物の石釜ピザと、日替わりのパスタでもてなしてくれるお店です。最近は、石釜ピザとか石釜で焼いたパンとか良く聞きますが、その多くは、普通のオーブンの内側に石を張り付けて、電気やガスで焼いているものです。ですが、グローブカフェの石釜は、正真正銘の手作りの石釜で、ご主人が火の具合を見ながら、一番良い薪を選んで火力を調節し、一枚一枚丁寧にピザを焼いてくれます。店の奥に続く森の中には、沢が流れ、その向こうには、お父様が立てられたという、ツリーハウスがあります。ツリー...
2008.12.22 13:57真の対話=ダイアローグが世界を変えるすでに文章はできていたとはいえ、それをブログに移し、各種設定をしていると、予想していたより、随分と時間がかかってしまった。途中でやめるより、一気に済ませてしまったほうが早いという判断で、12章すべてを移行した。「イギリスに吹く新しい風」~ シューマッハカレッジ留学記5年ぶりに読み返して、一番印象が強かったのは以下の文章。*****第12章から引用*****・・・しかし、「直感」と言ってもその真偽を判断する事は難しい。ある日私は、シューマッハカレッジの図書館の書棚で、本当に目から鱗が落ちるような一冊の本を見つけた。それは、世界的な量子力学の科学者であったデビット・ボームとシューマッハカレッジの講師も勤めたデビット・ピートが書いたものだった。ボームとピート...
2008.12.21 11:15シューマッハカレッジ留学記 ネット版公開イギリスのロンドンから西に300キロほどの所にある、古代からケルトの文化が色濃く残るデボン州。その真ん中あたりにトトネスという街がある。その街は、人口が5千人しかないのに、そこには4つの大学があり、二つの財団がさまざまな活動を行っている、イギリスの中でも特別の雰囲気の漂う街である。私はその街にある、エコロジカル社会の実現のために設立された、大学院大学であるシューマッハカレッジに留学した。世界で唯一の「ホリスティックサイエンス」修士コースに、参加したのだった。私がなぜシューマッハカレッジに行くことになったかは、それは偶然に偶然が重なったものであったが、シューマッハカレッジでの体験は、それまでの10年間に匹敵、いや、それ以上に色濃く、様々な発見に満ちたもの...