2009.01.26 05:12人間離れした手腕、それを隠すメディアアメリカの大手メディアによる、オバマ大統領へのアンチ報道が始まったような気がします。昨日の大統領令ではじめて知ったのですが、レーガン大統領時代に、Mexico City Policyという法律が制定されて今日に至っています。これは、アメリカ政府の援助を受けているNGOは、海外の国々で妊娠中絶をすすめることは一切禁止する法律です。多くの方がご存知のように、アメリカでは妊娠中絶に対して激しい論争があり、犠牲者が出るほどの加熱ぶりです。対話による解決を重視するオバマ氏は、政府が一方的に禁止するのは公平の原則に背くとともに、対話による解決の妨げになるとして、就任早々にこの法案の廃止に踏み切ったわけです。そして、数週間以内に、妊娠中絶と健全な家族計画のあるべき姿...
2009.01.25 06:42これからの医療のあり方昨日の松本で開かれたホロトロピックネットワークin信州の記事の続きです。ネットワークの主催者である天外さんが次のようなことも言われていました。その昔に僧侶が地元の寺で、地域の人たちの世話をしていたのと同じように、これからの医療は、地域のセンターが、地域の健康保険の役割を担いつつ、地域の健康を守っていくことになるだろうとのことでした。私も全くの同意見です。そもそも医療と言うのは、病気を治すのが第一義ではなく、病気にならないように指導・教育するのが本来の姿だと思います。地域の人々が健康でいるためには、その地域の事情に合わせた決め細やかな対応が必要です。国家単位の管理では絶対に無理です。地域の中で、地域による、地域のための医療制度が必要で、健康保険もその地域...
2009.01.24 12:07世の中の変わりめの目撃者長野県松本市で行われた、ホロトロピックネットワークin信州に行ってきました。ソニーの重役というビジネスの中心におられながら、精神世界のことに詳しい天外さん。100日行、1000日行、9日間の断食行などこなしてこられた柳沢信悟師。86歳でも本当に若々しいエネルギーを放たれている加島祥造氏。そして、新しい医療を実践されている穂高養生園の福田氏と医師の鶴一子氏、アム赤池氏、ととても充実した講師陣でした。天外さんは、いまの世界の変化がうれしくてしょうがないとのことでした。今まで言ってきたことが現実として、次の時代に現れつつあることが明瞭になってきて、これからどんどん考えていることを先に進めたいとおっしゃっていました。私たちは300年に一度の大変化の目撃者なのだ...
2009.01.22 03:18サーバント・リーダーシップから自己組織共同体へ八ヶ岳は昨晩から雪でした。コミュニティーオーガナイザーをして、社会の底辺の人々のために働いていたオバマ新大統領の演説や政策を見ていると、これまでのリーダー像とは違うものを感じるのは、私だけではないと思います。一国、いや、世界最大の影響者である米国大統領として、あらゆる政策、あらゆる外交をリードして行きつつも、国民の声に耳を傾け、国民を励まし、国民一人ひとりが世界の主人公であることを尊重していくオバマ氏の姿は、まさに新しいリーダーのスタイルを見せてくれていると思います。一部の人たちの間で言われているサーバント・リーダーシップや、いわゆる逆ピラミッド型と言う言葉がありますが、奇しくも黒人である彼がそれを全世界に向けて実践してみせてくれるのは、まるで奇跡のよ...
2009.01.21 03:21就任演説にオバマ氏の視点を見るオバマ新大統領の演説を聴いて、きっと世界中の多くの人が、それぞれに、いろいろと考えたことだろうと思います。それだけ、様々な問題についての考え方を示した演説でした。私が特に気に入ったのは以下のくだり。What is required of us now is a new era of responsibility - a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation, and the world,・・・。 いま、私たちに求められていることは、皆がそれぞれの責任を果たすという、新しい時代を築くこと。アメリカ人として、私たち自身...
2009.01.20 03:05 “ディベート”が古語になるとき先日の日曜日の朝、テレビ朝日で竹中平蔵氏と金子勝氏との討論がありました。この番組は、司会者とプロデューサーの偏向が強いことから、普段はあまり見ないのですが、両氏の討論は、お正月のNHKの番組(1月2日の記事参照)のこともあり、ちょっと見てしまいました。金子勝氏は、かつて市場競争論があたかも正義のように皆が言っていた時代に、果敢に、その問題点を指摘し、セーフティーネットの大事さを強調してこられたことから、結構、好きな学者の一人です。ただし、昨今の番組を見ていると、竹中氏が行っていた市場競争と規制緩和の非難に終始している感が強く、私は、ちょっと一歩引いてしまいます。竹中氏も金子氏も、人生の中でお互いに向き合う機会はとても限られています。その機会を、まさに一...
2009.01.18 12:58「峰山に和久傳あり」を夢見て今日は、近くに住む両親が、誕生日のお祝いということで、美味しい物好きの間で評判の、京都の和久傳の鍋をしてくれました。白味噌仕立てのだしに、既にきれいに包丁が入れてあり、下ごしらえしてある具は、まさに職人の手による仕事が感じられます。添えてある和がらしの味も絶品。この手のお取り寄せのなかでは、極上といってもよいでしょう。和久傳は、かつては京都の日本海側にある、丹後の峰山という小さな町の料理旅館でした。随分前ですが、私も子供のときに泊まったことがあります。過疎地として教科書に紹介されていた丹後に、何でこんなに立派な旅館があるのだろうと、当時、不思議に思っていました。かつて峰山は、丹後ちりめんの一大産地で、そのために、丹後に和久傳ありといわれるくらい大繁盛し...
2009.01.17 03:23心に響く現代美術愛知県岡崎市で現代美術を専門にしているギャラリー、Masayoshi Suzuki Galleryの鈴木正義さんから、2月からの展示のご案内をいただきました。2/6 - 3/10まで今回の展示は平田五郎さん。自然とスピリチュアリティーとを深く探った作品を作られている方のようです。上の作品は、平田さん自身がアラスカを旅しながら、現地の素材を集めて作り上げた作品群の一つです。この作品はアラスカのネイティブ・インディアンのワタリガラスの神話をモチーフにしたものだそうです。(パンフレットより)oooooooooooooooooooooooooooooooooooアラスカに伝わる神話によれば、最初世界は果てしなく水面が広がる単調な世界で、退屈してしまった父なるワ...
2009.01.16 14:35諏訪の夜景に癒された・・・今日は、朝から愛知県まで日帰りの出張。先ほど、家に帰ってきました。八ヶ岳から愛知県まで高速道路を走って、打ち合わせのあと、また高速を走って、とんぼ返りで八ヶ岳に帰ってきました。夜の高速道路はやはり疲れます。中央道は諏訪湖のそばを通ります。山の中腹くらいを道が通っているので、眼下には、諏訪市と諏訪湖の輪郭がはっきりとわかる夜景が広がります。特に諏訪インターの近くでは、正面に茅野市から原村、富士見町までが一望できる、壮大な夜景が正面に見えます。この空気の澄んでいる冬場の夜景は、とてもきれいです。車を運転しながらなので、写真がなくてすみません。さて、自動車業界の不況の深刻さは、高速道路を走っているトラックにも見受けられます。夏ごろに比べると、特に以前は良く目...
2009.01.15 02:00生き残る会社と、生き残れない会社八ヶ岳は連日、最低気温がマイナス10度近くまで下がり、夜は結構冷え込みます。ですが、北海道やロシア、中国内陸部に比べると、ずっと暖かい温度と思えば、寒いなんて言ってはいられません。さて、経済評論家の藤原直哉さんの最新のレポートに、次のようなコメントが出ていました。金融危機を発端とした経済低迷について、経営者によって受け止め方が、まるで違うのに驚かされるというのです。以前からこういう事態が来ることを勉強されていた方は、非常に冷静に、いま何が起こりつつあるかを理解されておられ、これからどうすべきか、どのように攻めていくかを、既に考えておられるとのことでした。一方、いままで官僚、政治家、大手メディアや、それに担ぎ出された評論家の言うことを鵜呑みにしていた経営...
2009.01.14 01:48日本の先を歩み始めたアメリカオバマ次期大統領が就任式を前に、既に政策の一環としての行動を始めていました。オバマ次期大統領は、就任式のイブとなる1月19日のマーチン・ルーサー・キングJrの祝日に、国をあげて、市民が地元コミュニティーのために集まり、助け合うことをやろうという“Renew America Together”というイベントを計画しています。いま直面する経済問題やその他の問題に対して、近隣の住民がお互いに助け合うことで、乗り切ろうというものです。そして、国民が地域のために働くことを継続的に推進するためのホームページとして、USAService.orgが既につくられてスタートしています。このサイトでは、誰かが自分で地域活動を立ち上げたときには、ここに登録して人を募集したり、...
2009.01.13 07:12LAST MINUTE MARKET (ITALY)場所はイタリアのボローニャ。確か、あのサッカーの中田英寿が行っていたところだったと思います。古くからの伝統的な建物が立ち並び、まさにイタリアの文化が色濃く漂う、美しい街だそうです。そのボローニャの、ある施設の食事風景がテレビで出ていました。ソーセージ、ハム、炒め野菜など美味しそうな料理がプレートに並び、カルボナーラっぽいパスタが作られています。きれいなテーブルクロスの上に、ミネラルウォーターのビンがならび、20人くらいの男性が大きな食卓についたところ、食事を作っていたおばさんたちが料理のところに並び、今日の食事のメニューの紹介をしています。その後、皆でそれらの料理を取り分けながら、出来上がったばかりの食事に舌鼓をうっていました。実はこの施設は、生活に困...