2009.01.25 06:42これからの医療のあり方昨日の松本で開かれたホロトロピックネットワークin信州の記事の続きです。ネットワークの主催者である天外さんが次のようなことも言われていました。その昔に僧侶が地元の寺で、地域の人たちの世話をしていたのと同じように、これからの医療は、地域のセンターが、地域の健康保険の役割を担いつつ、地域の健康を守っていくことになるだろうとのことでした。私も全くの同意見です。そもそも医療と言うのは、病気を治すのが第一義ではなく、病気にならないように指導・教育するのが本来の姿だと思います。地域の人々が健康でいるためには、その地域の事情に合わせた決め細やかな対応が必要です。国家単位の管理では絶対に無理です。地域の中で、地域による、地域のための医療制度が必要で、健康保険もその地域...
2009.01.24 12:07世の中の変わりめの目撃者長野県松本市で行われた、ホロトロピックネットワークin信州に行ってきました。ソニーの重役というビジネスの中心におられながら、精神世界のことに詳しい天外さん。100日行、1000日行、9日間の断食行などこなしてこられた柳沢信悟師。86歳でも本当に若々しいエネルギーを放たれている加島祥造氏。そして、新しい医療を実践されている穂高養生園の福田氏と医師の鶴一子氏、アム赤池氏、ととても充実した講師陣でした。天外さんは、いまの世界の変化がうれしくてしょうがないとのことでした。今まで言ってきたことが現実として、次の時代に現れつつあることが明瞭になってきて、これからどんどん考えていることを先に進めたいとおっしゃっていました。私たちは300年に一度の大変化の目撃者なのだ...
2009.01.22 03:18サーバント・リーダーシップから自己組織共同体へ八ヶ岳は昨晩から雪でした。コミュニティーオーガナイザーをして、社会の底辺の人々のために働いていたオバマ新大統領の演説や政策を見ていると、これまでのリーダー像とは違うものを感じるのは、私だけではないと思います。一国、いや、世界最大の影響者である米国大統領として、あらゆる政策、あらゆる外交をリードして行きつつも、国民の声に耳を傾け、国民を励まし、国民一人ひとりが世界の主人公であることを尊重していくオバマ氏の姿は、まさに新しいリーダーのスタイルを見せてくれていると思います。一部の人たちの間で言われているサーバント・リーダーシップや、いわゆる逆ピラミッド型と言う言葉がありますが、奇しくも黒人である彼がそれを全世界に向けて実践してみせてくれるのは、まるで奇跡のよ...
2009.01.20 03:05 “ディベート”が古語になるとき先日の日曜日の朝、テレビ朝日で竹中平蔵氏と金子勝氏との討論がありました。この番組は、司会者とプロデューサーの偏向が強いことから、普段はあまり見ないのですが、両氏の討論は、お正月のNHKの番組(1月2日の記事参照)のこともあり、ちょっと見てしまいました。金子勝氏は、かつて市場競争論があたかも正義のように皆が言っていた時代に、果敢に、その問題点を指摘し、セーフティーネットの大事さを強調してこられたことから、結構、好きな学者の一人です。ただし、昨今の番組を見ていると、竹中氏が行っていた市場競争と規制緩和の非難に終始している感が強く、私は、ちょっと一歩引いてしまいます。竹中氏も金子氏も、人生の中でお互いに向き合う機会はとても限られています。その機会を、まさに一...
2009.01.18 12:58「峰山に和久傳あり」を夢見て今日は、近くに住む両親が、誕生日のお祝いということで、美味しい物好きの間で評判の、京都の和久傳の鍋をしてくれました。白味噌仕立てのだしに、既にきれいに包丁が入れてあり、下ごしらえしてある具は、まさに職人の手による仕事が感じられます。添えてある和がらしの味も絶品。この手のお取り寄せのなかでは、極上といってもよいでしょう。和久傳は、かつては京都の日本海側にある、丹後の峰山という小さな町の料理旅館でした。随分前ですが、私も子供のときに泊まったことがあります。過疎地として教科書に紹介されていた丹後に、何でこんなに立派な旅館があるのだろうと、当時、不思議に思っていました。かつて峰山は、丹後ちりめんの一大産地で、そのために、丹後に和久傳ありといわれるくらい大繁盛し...
2009.01.17 03:23心に響く現代美術愛知県岡崎市で現代美術を専門にしているギャラリー、Masayoshi Suzuki Galleryの鈴木正義さんから、2月からの展示のご案内をいただきました。2/6 - 3/10まで今回の展示は平田五郎さん。自然とスピリチュアリティーとを深く探った作品を作られている方のようです。上の作品は、平田さん自身がアラスカを旅しながら、現地の素材を集めて作り上げた作品群の一つです。この作品はアラスカのネイティブ・インディアンのワタリガラスの神話をモチーフにしたものだそうです。(パンフレットより)oooooooooooooooooooooooooooooooooooアラスカに伝わる神話によれば、最初世界は果てしなく水面が広がる単調な世界で、退屈してしまった父なるワ...
2009.01.16 14:35諏訪の夜景に癒された・・・今日は、朝から愛知県まで日帰りの出張。先ほど、家に帰ってきました。八ヶ岳から愛知県まで高速道路を走って、打ち合わせのあと、また高速を走って、とんぼ返りで八ヶ岳に帰ってきました。夜の高速道路はやはり疲れます。中央道は諏訪湖のそばを通ります。山の中腹くらいを道が通っているので、眼下には、諏訪市と諏訪湖の輪郭がはっきりとわかる夜景が広がります。特に諏訪インターの近くでは、正面に茅野市から原村、富士見町までが一望できる、壮大な夜景が正面に見えます。この空気の澄んでいる冬場の夜景は、とてもきれいです。車を運転しながらなので、写真がなくてすみません。さて、自動車業界の不況の深刻さは、高速道路を走っているトラックにも見受けられます。夏ごろに比べると、特に以前は良く目...
2009.01.15 02:00生き残る会社と、生き残れない会社八ヶ岳は連日、最低気温がマイナス10度近くまで下がり、夜は結構冷え込みます。ですが、北海道やロシア、中国内陸部に比べると、ずっと暖かい温度と思えば、寒いなんて言ってはいられません。さて、経済評論家の藤原直哉さんの最新のレポートに、次のようなコメントが出ていました。金融危機を発端とした経済低迷について、経営者によって受け止め方が、まるで違うのに驚かされるというのです。以前からこういう事態が来ることを勉強されていた方は、非常に冷静に、いま何が起こりつつあるかを理解されておられ、これからどうすべきか、どのように攻めていくかを、既に考えておられるとのことでした。一方、いままで官僚、政治家、大手メディアや、それに担ぎ出された評論家の言うことを鵜呑みにしていた経営...
2009.01.13 07:12LAST MINUTE MARKET (ITALY)場所はイタリアのボローニャ。確か、あのサッカーの中田英寿が行っていたところだったと思います。古くからの伝統的な建物が立ち並び、まさにイタリアの文化が色濃く漂う、美しい街だそうです。そのボローニャの、ある施設の食事風景がテレビで出ていました。ソーセージ、ハム、炒め野菜など美味しそうな料理がプレートに並び、カルボナーラっぽいパスタが作られています。きれいなテーブルクロスの上に、ミネラルウォーターのビンがならび、20人くらいの男性が大きな食卓についたところ、食事を作っていたおばさんたちが料理のところに並び、今日の食事のメニューの紹介をしています。その後、皆でそれらの料理を取り分けながら、出来上がったばかりの食事に舌鼓をうっていました。実はこの施設は、生活に困...
2009.01.12 13:06「共生社会への扉」をアップ昨日のことですが、左にある「シューマッハカレッジ留学記」の中に、「共生社会への扉」という文章をアップしました。これは、以前の記事でも触れました2000年に長野で行われた、「いのちの祭り」のために書いた文章です。「いのちの祭り」が行われて、早いものでもう8年になります。時間的にはもうかなり前になりますが、内容的には、まさに現在の社会のために行われたといってもよいイベントでした。この祭りは、これからの時代の社会のあり方や、個人の生き方、平和、人権、経済、健康、などをテーマに、日本全国から10日間で2万人が集まり、語り合ったイベントでした。そこで語られた内容は、その後、次々と現実のものとなり、その流れは今でも続いています。「いのちの祭り」の会場は2会場に別れ...
2009.01.11 12:57壮大な美しい世界を生きる 昨夜の7時ごろの気温はマイナス8度。昨晩は冷え込みました。いつもより少し暖房の温度を上げないと、家の中もしんしんと冷える夜でした。今日は満月。外は冷たいけれども、透き通った空気の向こうに、美しく、本当にまん丸な月が、青白く輝く光を放ちながら、東の空を上っていきました。森の木々の上に輝く月をみていると、時間と空間を越えた、壮大な世界に自分が生きていることを、あらためて感じることができます。しかし、私たちは、パソコンを開くと、そこに踊る情報やメールに気をとられ、街に出ると、セールや新商品が気にかかります。会社や集まりに行くと、人との関係に気をもみ、自分の存在を、目に見える形で、或いは、他人からの評価で確かめようとします。壮大な美しい世界で生きているのに、...
2009.01.10 09:59ナレッジトランスファーの技術今日の米国のニュースで、FBIが2000人相当の人材募集をするとのことでした。そのうち500名は、あのFBI特別捜査官。えっ? FBI特別捜査官に、そんなに簡単になれるのでしょうか。様々な人種や教育レベルの人が混在し、従業員も次々に入れ替わるアメリカにおいて発達したもののひとつが、ナレッジトランスファーの技術(知識伝授の技術)。アメリカに比べると均質化している日本では、これまであまり重視されてこなかった分野だと思います。非常によく体系化された、特別のトレーニングプログラムを経ることで、基本的な素養が認められれば、経験は無くても、比較的短期間でFBI特別捜査官になることができるのだと思います。こういったトレーニングの分野では、日本の何歩も先を行く、アメリ...