2009.07.31 04:17「共生社会への扉」昨日、安曇野のシャロムヒュッテの、オーナーをしていらっしゃいます臼井さんから、以下のようなコメントを頂きました。どうもありがとうございます。7月28日付け**********************伊藤さん、着実に社会は変わってきています。10年前に伊藤さんが書いた共生社会への扉の世界が現実になります。私の指針はこの共生社会への扉に書かれていることがバイブルでもあります。このブログでは代表的な伊藤さんの文章になかなか行き着けません。とても素晴らしい文章だけにもったいなく思います。ブックマークに是非載せてください。**********************(引用ここまで)お手数をおかけして、どうもすみませんでした。ということで、早速にブックマークに入れ...
2009.07.29 04:47真の対話について最近のこのブログの記事が、“ダイアローグ”=“真の対話”に、関連したものが多くなっています。多くの方にとって、どうして私が、ここまで重視しているのか、不思議に思われているかもしれません。この夏が終わるまでには、これについて、何かきちんとした文章を書きたいと思っています。そしたら、またこのブログにアップしていきたいと思います。“ダイアローグ”=“真の対話”は、単なる会話の仕方ではありません。単なるワークショップの一手法でもありません。それは、地球生命の一員である人間の生き方であり、その最も根底は、私たちの住む世界の非常に奥深いところに結びついています。世界的な偉大な学者たち、例えば、量子力学者デビッド・ボームや、認知科学者であり、生命の自己組織の仕組み(...
2009.07.27 23:42子供たちに伝える未来私がもっと若かった頃は、子供のため、子孫のためと聞いても、どこか実感がわかず、きっと自分が子供を持つことがあったら、もっと関心がわくのだろうな、と思う程度でした。しかし、いざ、自分が子供を持ってみると、それ以上に、結構、真剣に、子供や子孫のことを考える自分がいました。私の子供も、まさにスポンジのように、親や教師から、生き方を学んでいくと同時に、社会のいろいろなことを、吸収する年齢になってきました。しかし、私が子供に伝えていきたい社会の姿は、現実の社会とは随分違います。本当は、子供に良いお手本を見せたいのですが、むしろ悪いお手本のほうが圧倒的に多いのです。テレビの討論番組や、野次ばかりの国会中継もそうです。委員会なんてもっとひどい。NHKの「日曜討論」と...
2009.07.27 03:39嬉しい出会い・・・先の週末、それは私にとって、ちょっと幸せな時間でした。時をさかのぼる事、先週の月曜日、2日間にわたる、地球交響曲の自主上映などの一連の企画を、準備してこられた細田さんとお会いし、この土日は、急遽、そのイベントをお手伝いすることになりました。土曜日は、八ヶ岳に住んでおられる、長屋和哉さんの演奏会とトークがありました。地球交響曲に以前から曲と音楽を提供され、第六番では、ご自身も出演もされています。長屋和哉さんのオフィシャルブログ長屋さんと、少しばかり話をさせていただいた中で、音楽家である以上に、人生を、宇宙の存在を探求しておられ方であり、その探求の深さに驚かされました。それが長屋さんの音楽を裏打ちし、奥深い音の世界の創造に繋がっているのを実感しました。私に...
2009.07.24 04:19金融の今を知るためにこのブログでも何度となくご紹介していた、優れた経済アナリストであり、投資の専門家として、世界でも一流クラスにはいる投資実績をお持ちの、竜河さんが、投稿されているブログで、本名を公開されました。ご本名は呂 新一さんです。単に金融の分野の専門家であるだけでなく、幅広い分野の知見を持ち、緻密さと、バランスを持った分析力、判断力は、ちょっと人並みはずれておられます。呂さんと比較できるとしたら、やはり投資家として著名な、ジョージ・ソロス氏でしょう。一般には、強欲な人という印象を、もたれている方も多いかと思いますが、私は、他の私利私欲にまみれた金融投資家とは、一線を画していると考えた方がよいと思っています。彼は、東欧の出身で、まさに裸一環で金融の世界に入った人でし...
2009.07.23 04:13プランナーという仕事7月に入ってからというもの、あるプロジェクトに関して、かなり重要な判断を必要とする難題があって、頭の中は、いつもそれが引っかかっていたのですが、先日、クライアントのオーナーの英断で、一気に解決。まさに、パソコンで重たいソフトが走っていたのが解消し、急に速度が速くなったその軽快感です。ということで、今週は、ちょっと溜まっていた、依頼されていた企画物を、片付けています。私は、お客様のご要望を聞いて、いろいろな事業などのアイデアを考え、それを現実にしていけるようお手伝いするのが、今の主な仕事の一つとなっています。もちろんパソコンを使って、いろいろな企画書を作るわけですが、実は、中核になるプランニングの時には、パソコンはあえて使いません。最初は、紙もペンさえも...
2009.07.22 04:20カイシャが変わる私が最近強く気にかかるのは、いま、一般的な会社の組織形態が、時代の変化に対応できずに、軋しみはじめ、揺らいできているのではないかということです。社長も従業員も、その旧来のフレームの中で、息詰まりを感じ、お互いの関係に苦労する場面が、増えてきているのではないでしょうか。一般の会社などの組織のほとんどは、そのメンバーの間に主従関係があります。多分、大和朝廷以来続いてきたものです。集団で何かを行おうとするときに、特定の人が決めたことを、他の人にやらせるには、この主従関係のある集団が効率的です。これまで、こういった会社が当たり前でした。ですが、個々の従業員の、自己実現意識の拡大、自由と平等であることへの希求などから、人々が、「主」に従うということが、難しくなっ...
2009.07.21 13:28誰がこの世界を不幸にしたのか?月曜日(海の日)に八ヶ岳から名古屋へ高速バスで移動。ゴールデンウィーク並み(以上?)の混雑でした。さて、そのバスの車中で、父から、もう読んだからあげる、とのことでもらった、広瀬隆さんの、「資本主義崩壊の首謀者たち」(集英社新書)を読みました。資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書 489A)広瀬 隆集英社このアイテムの詳細を見る広瀬さんの本は、世界の大富豪たちのネットワークなどを調べ、誰が今の欧米などの金融や政治を牛耳り、世界や金融、商品市場を操作しているかを、明らかにした本です。米国の巨大金融組織を動かしている人々、FRB議長、財務省長官、IMFや世界銀行の要職の人々の多くも、そういうネットワークとの関係が強く、その意図を強く反映していることが、説明...
2009.07.18 03:09恩師逝く ~ 追悼 Prof. Brian Goodwin私の大学院時代に大変お世話になった、シューマッハカレッジの、ブライアン・グッドウィン教授が一昨日の晩、亡くなられたとの連絡がありました。今週はダーティントンホール財団で行われている、夏のイベントで、サティシュ・クマールや、ガイア理論のジェームズ・ラブロックとともに、スピーチをしているはずだったのに、突然の訃報でした。世界の生物学者が、機械論的な研究に傾倒し、利己的な遺伝子の考えが流行したり、果ては、遺伝子操作にまで手を染めるようになった中で、グッドウィン教授は、生命は、ミクロの世界から、マクロの世界まで、動的平衡、あるいは、カオス的平衡があり、その壮大なネットワークで成り立っていることを、主張し、明らかにしてきました。若い頃に、数学者であり有機体論的な...
2009.07.16 22:47イベント! ~ダイアローグと響き合う音がつくる未来~先日も記事でちょっと触れましたが、興味深いイベントが、25日(土)、26日(日)に八ヶ岳の清里で開かれます。主催者の「未来をつくるオーケストラ」の細田様から、ご案内用のメールを頂きました。まだ、残席があるようですし、素敵な内容だったので、転載させていただきます。(ご案内ここから)*********************************八ヶ岳で、未来をつくるオーケストラ passive design orchestra を主催しております細田です。未来をつくるオーケストラは、定まったメンバーが所属する団体ではなく、響き合う場を共につくり出し、未来をつくる一歩をつなぐガイアネットワークのいち組織として設立いたしました。地域に存在するホール・学校・...
2009.07.15 03:43メディアの責任福島隆彦氏と植草一秀氏との共著、「売国者たちの末路」が売れているようです。実は私も買いました、実家に帰ってみると父も買っていました。読んでいて、どこまでが本当で、どこからが推測なのかよくわかりませんが、読んでからも、なんとも気分が落ち込む、本当なら、絶対にあってはならない、グレーな世界を暴露した本でした。3月14日の記事にも記載しましたが、植草氏の事件が冤罪かどうかは分かりませんが、極めてその可能性は高いと私は思います。また、大手メディアも含めて、当時多くのメディアが、彼が何か特殊な趣味があるかのような、根拠の無い様々なでっち上げの記事を、報道しました。お子さんもおられる中で、ご家族の心労を思うと、本当にいたたまれません。全てのメディアは、猛省し、その...
2009.07.14 12:27村上春樹の問題提起と“ダイアローグ”今日のクローズアップ現代によると、村上春樹さんは、現代社会に起きる様々な問題の原因の一つに、「システムの力」に注目しているとのことでした。システム(組織や集団)に、自分を預けてしまっているために、システムが間違った場合に、その個人は、本人が認識しない間に、間違った方向に進んでしまう危険性が、あるということです。これは現代において特に特徴的なことではなく、人類の歴史で、組織というものができたときから、常についてまわってきた問題でもあります。現代は、既存のシステムに加えて、メディアが発達したために、多くの人がメディアの発する情報に、自分を預け、流されていることのほうが、より深刻な問題を含んでいると思います。1Q84が異常な売れ行きをしているのも、皮肉なこと...